くもりときどき ななばあば

将来の自立のために、今私に何かできることがあるかな

思わず片栗粉をこぼした..

 

月曜日、多くの会社や学校が始まるこの日ですが、おそらく全ての大人たちはこの国ニュージーランドでコロナウィルスに感染した人は今何人なんだろうという心配を抱えながら、いつもと違う月曜日の朝を迎えたに違いない。

 

 

3月21日土曜日

2日前の先週土曜日の首相の記者会見では、コロナウイルスに関する4段階の警戒システムのレベル2(感染は抑え込まれているが、リスクが増大してきている状態。さらなる国境管理措置の導入、不要不急の旅行の取り止め、可能な場合には(職場に出勤しない)リモートワークとすることの推奨など、人間同士の接触を少なくする措置を採る。)として、今週月曜日からの学校については感染者が出ていない学校では特段制限されるものでなく通常通りとした。

 

3月15日の日曜日

3月15日の日曜日時点で感染者数は確か10人以下、"今は警戒レベルではないから、今のうちに出かけられるところに出かけよう。もしかしてこういう平和な時間も秋冬にかけて減ってきてしまうかもー。" 突然やってくるかもしれない非常事態を考え、その日は天気もよかったのでとっさの判断でシティへバスに乗って出かけた。中央図書館に行って日本語の絵本を借りてきたり、シティの中のいろんな国からのお友だちが遊ぶ児童公園に行って遊び、ランチを食べ、とても楽しかった。

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翌月曜日朝に少しずつ増える感染者の数と、そのほとんどが国際線を利用していたということを知って、一見世界のコロナ騒動は対岸の火事的な感じでまだまだ大丈夫というような光景は、もしかしたら幻、この状況下、親子で旅行者が集まるシティーに行ったんだなあと後になって思った。

 

その日から自主的に自宅待機を選んだ

 

先週1週間の自主待機

万が一のこともあるかと、ちょっと熱っぽいかなと思うと体温計で熱を測り、37.5度以上の熱ではないことを何度か確認していた。夏から秋へ季節の変わり目でもあるので、ふつうのカゼでも今回の流行り病ではないかと疑ってみたりして、自己免疫力的にも精神衛生上もそれはよくないと思った。カゼをひかないようにしよう。

自宅待機中に買い出しと称して、2週間分ぐらいの買いだめもしていた。自家用車があるのと私のように持っていないのとでは1回の買い物量が違うし、子どもを連れて混雑する店へ行って2、3日分だけの買い物をするというのは感染予防対策にはならないと考えたからだ。


昨日日曜日の段階で70人弱の感染者が報告されていた。少しずつ増えてはいるが、海外渡航者がほとんどのようだった。いろんな国々で入国を制限する動きがあり、その中でニュージーランドに駆け込み帰国が出来た人たちの中の何人かがコロナに感染していたようだった。

 

今日3月23日 月曜日

そして今日は子どもの散歩と遊びに付き合うために2日ぶりに外出をした。外を歩いている人たちはいつもほど多くないような印象だった。今日はそれでもなるべく人通りの少ないようなところを歩いた。住宅街の中にある児童公園は誰も遊んでいなくて貸切状態子どもが運動不足気味になっていたようで、2回ほどつまづいていた。運動不足になるような事はこのぐらいの子どもたちにあってはならないなと思った。そして私自身も、毎日歩く生活から自宅待機へと変えてみて、何回か歩くことはあっても1週間で運動不足を自覚した。


そのあと大きい公園まで行ってみると、どこかの就学前児童10人ちょっとと引率の先生2人が遊びに来ていた。いつまでチャイルドケアセンターを開けるのかを先生に聞きたかったが、その両方の手にビニールの手袋をはめていたのを見かけ、思わず質問を躊躇した。

 

そういえば今日は親子でマスクをしていないが、マスクや手袋をしなければならないのかとふと思った。2メートルの距離を守るとか、容易に手を目鼻口に持っていかないとか、石けんでこまめに手を洗うとかいうのを守りさえすれば防げるものなのかなと思っていた。

 

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帰り道、数少ない歩行者の人たちは、そのほとんどがスマホを片手に情報を見聞きしながら歩いていた。目を合わせると口は一文字だけどお互い勇気づけるように挨拶をする感じで、距離をとり合いながら通り過ぎた。

 

散歩中に急展開


友人から着信があったようで、帰宅して遅めのランチを作って食べようかと言うところに再び電話があり、感染者が100人を超えたという連絡だった。昨日は70人弱だったからここで一気に増えたようだ。そしてレベル3(感染の押さえ込みが加速度的に困難になりつつある状態。公共施設及び必要性の低い(non-essential)ビジネスの閉鎖を行う。)に引き上げられたと。


テレビを付けてみると、主要なチャンネルが、こちらではめずらしく?特別番組を放映していた。今後1日2日の間にレベル4(持続的な感染があり,人間同士の接触をなしにする必要が出た状態。重要な(essential)サービスは機能を続けるが,可能であれば国民は自宅待機をする必要がある。)に更に引き上げられる予定とのこと。学校も明日から少なくとも4週間の休みに入るという。2週間じゃないの?長い。

 

この急展開に、正直驚いた。

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先週からの感染者数の増加の傾向に、こんな現状を全く予想してなかったわけではないが、こんなに早く100人超えるとは思ってはいなかった。感染者数だけでなく、海外渡航歴のないコミュニティーからの感染も確認されたことから、気を付けなくてはと改めて思った。マスクや手袋(現時点で持っていないが)はするに越したことはないのだろう。

 

ニュージーランドの今後4週間

ニュージーランドは日本の国土の3/4ほどの国土に500万人ほどが住む島国であることが、今回のコロナのようなものを封じ込めるのには恵まれた立地条件なのかなと思う。

日本が似たような島国で1億2千万人の人口を抱えているにもかかわらず、感染者数がある程度落ち着いてきたようにみえるのは、マスクなどを使った公衆衛生?的な思考などがあるからなのだろうか。それともコミュニケーションにハグやキスなどフィジカルなコンタクト?を必要としないからだろうか。

ニュージーランドに居住している立場からすると現状やはり不安に思うが、公共交通機関やスーパーマーケットなどの小売店では衛生管理の強化に力を注ぎ始めているのは心強い。今後この国でマスクやアルコールがどのぐらい普及するだろうか。コロナを抑え込む主流はマスクではなくやはり手洗いとうがいなのだろうか。しかしここは根性論などではなく、人が多く集まるスーパーマーケットのようなところではマスクをしたい。

 

薬局やスーパーマーケットなど重要なサービスは営業を続けるが、その他の会社や学校などはこれから4週間の休みに入る

この4週間、外との接触を断ち、今我慢して少しの違いを見逃さずにいれば、家族のちょっとした異変に気づくことで感染の早期発見ができるし、感染者が拡がることが抑えられれば、感染者の人たちの治療も集中して行うことができる

 

これは国全体への影響はもちろん各家庭の経済にもただならぬ影響が出てくるだろう。政府がどのような政策を準備しているのか今のところわからないが、コロナの脅威にさらされながら、今後4週間を少しでも心穏やかに過ごせるような施策が期待される。

 

経済だけでなく教育的にも、子どもにとっての4週間は大きくとても大切な期間になる。

この4週間は休みといってもどこかに旅行に行くとかいう楽しい類のものでなく、どちらかというと待機という名の我慢大会、苦しいものであるだろう。子どもを持ってる親たちにとってはそのエネルギーを昇華させなくてはいけない。今日の首相の話だと、プレイグラウンド(児童公園)も封鎖されるようである。どうやって彼らのガス抜きをさせるか考えなければならないと思う。
私たちの自主待機中、自分たちの体力が少し落ちていたので、どのように体力を落とさずに維持するかということも考えて実践していきたい。日に2、3回、10分ぐらいの親子でエクササイズタイム、ダンスタイムもいいかもしれない。

 

親も家事やら何やらをしたいという本音

私たちの1週間の自主的な自宅待機では、私も子どものまとわりつきというのを経験した。どう子どもの相手をしてあげるかを考えることが何度もあった。一方で子どもも親の心ここにあらず状態を目の当たりにして、がまんも限界で泣くこともあった。

 

そういう時に、”今、バイキンマンも逃げちゃうほど強い、カゼの強いのが世界に拡がってきているからウチに居るんだよ。お互いがまんしようね”ということを話して聞かせ続けてみると、子どもながらに状況を理解してきているようである。自宅待機から何日か経った頃、食事の後の床掃除を積極的に手伝ってくれたこともあった。

 

ウチの子どもはチャイルドケアのお世話になって1年が経ち、英語にもやっと慣れてきた頃だから、これまでの1週間と今後の4週間の過ごし方は、日本語だけじゃなく自分のなんちゃって英語も駆使しながらのやり取りを増やさなければと思う。絵本の読み聞かせもできれば増やしたい。


それにしてもチャイルドケアではランチと午前午後のティータイム(というおしゃれな名のおやつタイム)の3回食事を与えてくれ、その後の掃除やら遊びやら教育的指導やら、チャイルドケアのありがたさを心の底からあらためて感じた1週間であった。

 

これからの4週間は子も親も仕方ない。親が子どもと向き合うしかないと覚悟すれば、もしかしたらこの期間は学校で習わない事、行わない事をおうちで学ぶための良い機会になるだろう。

この期間は、否が応でも親と子が向き合う時間となり、子どもが日に小さいことでも1つでもできるよう、成長ができるよう、何か良いきっかけになるように活用したい

それぞれの子どもたちにとって4週間という長い期間は、それぞれの段階で大切だし、空白の期間にならないよう政府もそこに着目して、年齢別に毎日のチェックシート的なものやなにかを体系的に学べるコンテンツを用意してくれるといいなと思う。

子ども向けのテレビやラジオのチャンネルがあるといいなと思う。日本のNHKの子ども向けのコンテンツはとてもよいと思う。

 

明日からの4週間、どうやってこの局面を乗り越えよう。ものは考えよういい方向にむかうように、今できることをやっていこう

 

 

 

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