徒然なるばば1 2020年6月
久しぶりの投稿です。
くもりときどきななばあばブログによくいらっしゃいました。
ブログの課題
はてなブログを更新してひと月以上経過したことを知らせるメールが来ました。"そろそろ次の記事を投稿しませんか"
おかげさまでコロナんが落ち着いてきて、行動範囲が少し拡がったりして、いろんな記事を書いてブログを更新したい一方で、いろいろやりたいことも増えてきました。インプットとアウトプットのバランスがとれるようになりたいです。
更なる課題として、一つのテーマに絞ると、あれも!これも!書いてしまう文章力、集中力のなさ。訓練できるものならばブログの場を借りてこれから克服していきたいと思っております。
文章をテーマごとに分け仕上げようとすると時間がかかってしまうので、今回はさくっとブログ更新を目標に、つれづれと書き連ねてみてみたい。
フラット生活
この家に引っ越してきたのは昨年の8月初旬だった。
それまではフラットで部屋を間借していた。外に面した窓がない部屋だった。かろうじて明かりとりの円窓が外から光を取り入れているだけだった。
東京に住んでいたときは隣家と軒を並べ、窓を開けると隣家の壁だったりして、子どもをよく外に連れ出すようにしていたものだった。
まさかそれよりも外を感じられない窓があるとは予想してもいなかった。
確かにオークランドは、ニュージーランドの中でもまず最初に海外からたどり着く人たちが今でも多く、多様性ある社会が育まれてより魅力あるエリアにしている一方で、特にこの10年20年に世界各国から移り住む人々が急激に増え、人口増加による住宅事情の悪化が問題となっている。
ニュージーランドは観光産業や留学などの教育産業にも力を入れており、ホテルや学生用のアパートメントは以前に比べて増えてきているが、一戸建てや家族用アパートメントは政府の計画通りは増えていないようだ。とは言え、ここオークランド のあちらこちらでは古い家の骨格を残して大規模リフォームをしたり、取り壊した跡地に新築したり、空きスペースにタウンハウスやアパートメントを新築していたりする光景をよく目にする。
昨今コロナウイルス警戒レベル3ぐらいから建設工事現場が稼働しはじめ、オレンジと白のコーンなどが立ち並ぶエリアが増えてきた。
2019年3月から私が住んでいたフラットはやはり手狭で、衛生面や安全面などの諸事情から1ベッドルームのアパートメントなどを探しはじめた。子どもの学校帰りにビューイング(下見)に行った。バスを乗り継ぎ、通行人に道を尋ねながら、約束の時間に間に合わないで、すぐそこなのに部屋を見れなかったということも2度ほどあった。ひどい風邪をひいたときも、引越先選定を優先して、帰ってから簡単な食事を作ってささっと食べたりしていたら、熱が長引いたりした。
子どもと意思疎通する時間も減ったかもしれなかった。プレスクールに3月中旬から通いはじめた直後は楽しそうだったが、だんだん言葉の壁を意識し始めるようになったのか、"学校いやだー"と歩いて通う道すがら、半ば引っ張るように連れて行っていた。途中会う人たちから"みんなが通る道"と言った表情を投げかけられ、エールを受けとりながら引っ張ってく私のほうは勇気づけられた。環境が大きく変わることで、柔軟性があると言われる子どもでも大きな葛藤を抱えている。
"ああひどい状態ー。"
こういうとき、晩ご飯を作りながら共同キッチンのわずかな隙間から見える、たなびく雲と夕日が織りなす毎日違う光景は、心の洗濯をしたり気持ちを奮い立たせたりするに足りる、何事にも代えがたいものとなった。
この国の雲はドラマチックである。アオテアロア Aotearoa 白く長くたなびく雲、とマオリの先祖がこの国を表現したことに妙に納得がいく。
ブログの名前秘話?!
ブログの名前"くもりときどき〜"はこの国の美しい雲に愛着を感じている私が、晴れるか雨か嵐かわからない、日々刻々揺れ動く天気と、慌ただしい自分の日常を重ね合わせてみたところから付けたものである。
ちなみに"ばあば"とは、母と子が面と向かうと治らないものも、おばあちゃんと子ならば丸くおさまったりする、そういう子どもとのやり取りから出てきた言葉である。"〜でしょ、おばあちゃん?"と子どもがうまい具合に語尾に付けてくると、私もしわがれ声で、"〜ん、そうだねぇ〜"と柔和な感じで応えてあげるしかない。疾風迅雷のように叱り付けることもよくあるのだが、おばあちゃんモードで嗜めるほうが子どもは聞く耳を持ってくれる。最近ではペパーピッグというアニメのキャラクターのお父さん、"ダディピッグ"やら、"グランパピッグ"になることもある。
共同キッチンを使いながら、冬の遅い朝日に先駆けてどこからともなく聴こえる鳥たちのさえずりもまた、美しい雲とともに清々しい気持ちにしてくれる掛け替えの無いものとなった。
改めて考えた。
基本的な生活も引越先選びで適当になってる。今何やってるんだろ自分ー”
"引越ひっこし"と環境を変えることばかりに気を取られて何一つ、ここニュージーランドで生活する準備をしていない。子どもがこんなに頑張っているんだから、私も今できることを腰を据えて頑張ろう。
空が多少望め、鳥のさえずりが聴こえればそれでいいじゃないか。
心機一転、英語学校へ
仕事を探しながら語学学校に通うことに決めた。仕事はパートタイムで平日2〜3時間のものを探しつつ、英語学校は週2回、永住権保持者は2か月20ドルというものを探し通い始めた。
久しぶりの学校は面白かった。
いろんな国からのいろんな事情をかかえた人たちが集い、交流する。英語を使うって生活に必要になると勉強じゃない。
話すときに大切なのは、きっと知ってる英単語の数じゃない。(いや、確かに大切だけどそれよりも大切なものは)自分が話す何かを持ってるかどうかということ。自分の軸を持ってるかということ。
どうしてここに居るか、今まで何をしてきたか、何を大切に考えてるか、などなど話すことを躊躇してると会話が先に進めない。文法を気にせず発信し続ける。自分に興味を持ってもらうことと同時に、相手の話を聞いてそこから相互理解の糸口を探る。
ってことがさらっとできるといいなあとつくづく思う。
昨年の秋から冬にかけては、親子共々風邪をよくひいた。
英語学校は楽しいが風邪でよく休んだ。風邪が治ったかなと思ったらまたひくという状態。
2ヶ月の英語学校が終わり、仕事や大学での勉強につながるようにもっと密度の濃い学校を紹介してもらった。宿題が多く大変という定評のある英語学校で、7月から12月までの半年間学ぶことにした。毎週のように宿題が出て、試験は2か月ごとにある。
学校が始まる前に、勉強が集中できるように体制を整えた。
ベッドバグ対策
まずは、フラットの大家さんに使っていたベットを部屋の外に出してよいか聞いて出した。他のフラットメートは目を丸くしていたが、ベッドバグを避けるためだった。
ベッドバグ(南京虫?)を経験した人ならわかると思うが、痒みがもしかしたら痛みよりも辛いこともある、というぐらい生活の質を本当に左右するほどのものである。
前に日本人がフラットに滞在していた時も、月に一度ぐらいベッドバグを訴えて薬剤を散布していたと大家さんは言っていた。ネット情報ではここニュージーランドでベッドバグ被害に遭う日本人が結構居るようだ。肌の角質が柔らかいのか、天然成分の化粧品を多く使ってるのか、逆に今まで化学製品を使っていて敏感なのか、はたまた肌の水分量が多いのか、よくわからないが、虫をおびき寄せる何かがあるのだろう。
床はカーペットじゃなくてよかったのだが、フローリングの隙間という隙間にはマスキングテープを貼ったり、フィルギャップのためのチューブを絞り出して穴という穴を塞いだり、天井からは物干し竿的なものを下げて寝具を掛けて干すようにしたり、収納プラスチックボックスを並べてエアベッドを載せてヨガマットを敷いてベッドにしたりした。
今年に入ってシラミん対策が欠かせないが、昨年フラットでは意外とシラミん被害はなかった。シラミんは公共交通機関や公共施設から連れてきたかもしれない。
ここオークランドは夏、太陽光は強くてもそれほど暑くならず、冬、風が強いと体感気温が下がるが実はそれほど寒くもならない。虫たちは過ごしやすいのだろう。どうやって虫たちの被害を受けずにやり過ごすのかがここで生活するキーポイントになるのかと思う。
改めて英語学習へ気合い
7月下旬からの学校が始まった。月曜日から水曜日の2〜5時間授業がある。無理して入ったクラスで、最初の1週間で学術英語じゃなく一般英語へクラスを変えた方がいいのでは、と学校側から確認が何度か入った。中途半端じゃなく、始めるならちゃんと勉強したい。不退転の決意とともに、本当に大変かもしれない、とよぎる不安。
というときに、電話が鳴った。(次回に続く→徒然なるばば2)