ニュージーランド総選挙2020
- ○実はニュージーランドも総選挙!
- ○総選挙2020で何を決めるのか?
- ○ニュージーランドの選挙制度
- ○総選挙2017で起きたMMPならではのこと
- ○日本の選挙制度おさらい
- ○選挙ムードを盛り上げるポスター
- ○選挙権
- ○選挙カード
- ○選挙手順
- ○2020年は期日前投票イチ押し
2020年はコロナにより全世界で先行き不透明感がなかなか拭えない印象を受ける。
そしてもう10月も半ば、今年は時間が経つのが早い。。
そんな中、アメリカでは11月3日に大統領選が控えているということもあり、ニュージーランドでも数ヶ月前からアメリカ大統領選にまつわるニュースが報道されているようだった。
つい先日、10月初旬にはアメリカ合衆国大統領がコロナ陽性反応のため休養を余儀なくされたニュースは、一瞬世界を震撼とさせたが、入院した後、1週間も経たずに職務復帰した。
コロナに罹患して早期に職務に復帰して、大統領選にも戻って、コロナに勝利宣言をしているように見えた。
コロナの効果的な治療法が確立されたら、コロナは恐ろしい感染症でなく、風邪のようなものになるのかもしれない。
コロナ攻略は現時点で完全にはできていないのかもしれないが、ある程度までコロナが解明されてきているのかもしれない。??
○実はニュージーランドも総選挙!
アメリカ大統領選に世界中の関心が集まっているその裏で、実はニュージーランドも3年に1回の総選挙の時期を迎えている。
本来なら9月中旬に行われるはずの総選挙は、再ロックダウン期間に入った頃にひと月延期と決まったのだった。
○総選挙2020で何を決めるのか?
今回の選挙は、
任期3年の一院制議会の座席120(定員数、実際は増減もある)を巡って争われる。
その他、
国民選挙案件が2件、
今回は"尊厳死"と"麻薬"についてである。
これは簡単に投票できるような内容ではない。ある程度内容を予習しておく必要がありそうだ。
○ニュージーランドの選挙制度
2020年現在、選挙制度は小選挙区比例代表併用制(MMP、Mixed Member Proportional Voting) が採用されているから、選挙では候補者名と政党名をそれぞれ選ぶことになる。
によると、
総選挙前の議員分布は
-地域選出議員 64名
-マオリ選出議員 7名
-比例代表選出議員 49名
合計120名とのこと。
この割合はあらかじめ決められていないようである。?
ちなみに政党別では
-国民党 National Party 54名
-労働党 Labour Party 46名
-MZファースト党 NZ First Party 9名
-緑の党 Green Party 8名
-アクト党 ACT Party 1名
-個人選出 independent 1名
合計119名。(120じゃないけど。。)
日本では、選挙制度の是非や1票の格差是正など議論が湧き上がることもしばしばあると記憶するが、ニュージーランドでも小選挙区比例代表併用制MMPを巡っては、総選挙を前に話題に上っているようである。(ヒアリング力がネイティブの半分以下だが。。)
○総選挙2017で起きたMMPならではのこと
というのも前回2017年総選挙では、
-国民党が第一党であったのにも関わらず過半数に達しなかった。
-第三党?のNZファースト党が第二党の労働党と組むことを選んだ。
結果、
-第一党の国民党が政権を守れなかった。
-第二党の労働党が連立政権という形で与党に返り咲いた。
という経験があるのだ。
国民党の熱心な支持者は
"この3年はムダだった"などなどアンチコメントをラジオやSMSに寄せている。
海外から見てみれば、世界でもコロナ対策で成功をおさめているように見える、アダーン首相率いる労働党政権は国内では、"それはそれ、これはこれ"と冷静に、時に冷ややかに見る向きも確かにある。
まあいろいろな人たちが居て、いろいろな意見があるのは当たり前だろう。
選挙管理委員会は選挙が公正に執り行われ、選挙結果がみんなにとって妥当なものであるよう、事前に大変な労力、コスト(コマーシャル、広告、ポスターなどを使って)を払って、選挙権を有する人たち一人ひとりによびかけてるのかなと思った。
各党の政策などを理解した上で、ぜひ投票に行きたい(のでそれらはまた後日、と言っても時間がとれるかー?!更新予定!)。
○日本の選挙制度おさらい
日本も似たような選挙制度だったように記憶する。
によると、
"総選挙とは、衆議院議員の全員を選ぶために行われる選挙のことです。小選挙区選挙と比例代表選挙が、同じ投票日に行われます。総選挙は、衆議院議員の任期満了(4年)によるものと、衆議院の解散によって行われるものの2つに分けられます。
衆議院議員の定数は465人で、うち289人が小選挙区選出議員、176人が比例代表選出議員です。"
“参議院に解散はありませんから、常に任期満了(6年)によるものだけです。ただし、参議院議員は3年ごとに半数が入れ替わるよう憲法で定められていますので、3年に1回、定数の半分を選ぶことになるのです。
参議院議員の定数は248人で、うち100人が比例代表選出議員、148人が選挙区選出議員です。"
(そのままのベタ貼りですみませんー。)
日本の人口1億人超を考えると議会定数が妥当なのかどうなのか、きっといろんな観点から見ないといけないのだろう。。
日本は二院制を採用していることもあり、また解散総選挙という選択肢?もあるということは、選挙費用についてはそれなりにかかりそうである。
ちなみにニュージーランドでのコロナ対策は、内容によっては内閣で決定したり、議会を通したりしていると思うが、比較的迅速に意思決定がなされ実行に移されるのを見てきた(と思う。日常生活を取り巻く範囲だけでも反映されていたと思う。)。
スピードある政治、これがやっぱり一院制の利点なのか。
○選挙ムードを盛り上げるポスター
数ヶ月前から選挙管理委員会により、選挙周知や投票者名簿への登録の呼びかけが始まっていた。
"みんな選挙に行こう。"
"選挙では行動を監視されないです。"
"投票ブースがあってプライバシーに配慮してます。"
"投票マスターになろう。"
"ソーシャルディスタンス2mをとるから安全です。"
本当にいろいろなポスターが街に貼られ、何日かすると、あれ、また新しいポスター!に貼り替えられる、という感じだ。
選挙管理委員会はおそらく若者や高齢者に重点的に投票を呼びかけているようだ。
それにしてもポスターを作成する側としては毎週新たなものを求められて3年に1度ではあるが結構うひょうひょな状態であるに違いない。
○選挙権
によると、
選挙権を持つのは、
今まで12ヶ月続けてニュージーランドに居住した者。
選挙権について更に詳しい情報を載せている。誰が投票できるのか動画でも発信している。
ところでウチのポストにある日、選挙管理委員会から封筒が3通送られてきた。
-わたし宛て(昔々に登録して、ちょっと前に住所変更などを行った)
-以前の居住者宛て(きっと転出届的なことをしてない人?)
-住所に居住する人宛て(住所〇〇の居住者宛て)
内容は、登録済み情報の確認用紙や投票者名簿登録用紙だった。
郵便サービスを使って、隈なく選挙名簿を更新する姿勢を見せている。ここにも選挙管理委員会の熱意がうかがえる。
○選挙カード
9月中に一斉に選挙カードが郵送で届けられる。
(内容は後日更新予定!)
これを投票場所に持って行かなくても良いらしいが、持って行ったほうが時間がかからないだろう。
○選挙手順
(後日更新予定!)
○2020年は期日前投票イチ押し
総選挙の投票日は10月17日に延期となったが、実は今回はコロナ対策として選挙の混雑を避けるために10月3日から毎日、期日前投票もできるのだった。
土曜日の投票日の投票場所は学校が多いようだが、期日前投票は普段ならよく人が出入りするようなコミュニティセンターや教会、スポーツ施設などが投票場所として開放されているようだ。
選挙カードがなくても投票ができるらしい。
2分ほどで投票が完了できるとのこと。
なんて敷居が低い、と思った。
選挙管理委員会の熱意が伝わってくる。。
それでは次回をお楽しみに!
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⬇️国民投票についてはこちらの3記事もよろしければご覧くださーい。
⬇️脱プラスチック、ますます意識するようになってきました。
ご覧いただきありがとうございました!
ではでは〜♪