くもりときどき ななばあば

将来の自立のために、今私に何かできることがあるかな

ニュージーランドのランゲージウィーク Language Week in New Zealand

 


○ランゲージウィーク

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各期間、ひとつの言語に光を当て、言語やそれを醸成してきた文化、コミュニティを大切にしようというような活動の一環で、まちの図書館では期間ごとに趣向を凝らし、その言語を育んだ国や地域や民族の理解を助ける文献や展示は目を引く。


大平洋島嶼担当省?サイトによると、2010年のサモア ランゲージ ウィークから始まり(大平洋島嶼)ランゲージ ウィークは今年で11年目とのこと。

 


大平洋島嶼国や地域の活動が盛んな印象があるが、マオリ語、手話、そして現在では中国語も対象言語になっている。

 


○2020年 ランゲージ ウィーク スケジュール

今年のランゲージウィークはコロナによる影響で残念ながら実施されなかったものもある。。

 

-ロツマ語ウィーク(フィジー)

  Rotuma Language Week: 5/10〜5/16


-サモア語ウィーク

  Samoa Language Week: 5/24〜5/30


-キリバス語ウィーク

  Kiribati Language Week: 7/12〜7/18


-ラロトンガ語ウィーク(クック諸島ニュージーランド自治領)

  Cook Islands Language Week: 8/2〜8/8


-トンガ語ウィーク

  Tonga Language Week: 9/6〜9/ 12


-マオリ語ウィーク

  Maori Language Week: 9/13〜9/19


-中国語ウィーク

  Chinese Language Week: 9/20〜9/26


-手話ウィーク

  Sign Language Week: 9/21〜9/27


-ツバル語ウィーク

  Tuvalu Language Week: 9/27〜10/3


-フィジー語ウィーク

  Fijian Language Week: 10/4〜10/10


-ニウエ語ウィーク

  Niue Language Week: 10/18〜10/24


-トケラウ語ウィーク(ニュージーランド領)

  Tokelau Language Week: 10/25〜10/31

 

 

 

ロツマ語やキリバス語ウィークは特に今年初お見えだったから参加してみたかった。

 

来年はコトが治ってますようにー。

 

 

○この国の特色

 

世界各国から人を引き寄せるニュージーランド

太平洋島嶼国や地域のエスニシティ、言語、文化のおかげで、

ニュージーランドは他のいわゆる欧米諸国とはまたちょっとちがう、

色とりどりの多民族国家を形成していると思う。

 

この国の多様性の許容によって

食費、住居費、電気料金などなどの経済的な条件とは別として、

人々の居心地のよさを実現してきている。と思う。

 

 

ニュージーランド公用語と制定年

 
ニュージーランドが定めている公用語

-英語

-マオリ語:1987年

-手話:2006年(世界初)

の3つ。

 

 

こちらに住む立場としては、

このうちの何でもよいから問題なくコミュニケーションがとれる水準に達したい。。

 

 


ちなみに現在コロナの件で首相会見などが開かれるときには、いまや世界標準だと思うが、ニュージーランドでも必ず手話通訳者が伴う。

 

 


公用語マオリ語  

ニュージーランド入国管理局サイトによると、

1840年ワイタンギ条約が締結されたとき、ビクトリア女王は、マオリ語は守られるべきと述べたというが、数年経つともう拡まることはなかったという。

1940年代には子どもたちは英語で学ぶことが多くなり、マオリ語が衰退の一途をたどっていた。

1970年代にはマオリ語が絶滅の危機に瀕し、それを食い止めようと学校やメディアで多く取り上げられるような試みがなされ始めた。

 

 

政府の歴史サイトによると、

マオリ語ランゲージウィークが始まったのは1975年という。

サモア語ランゲージウィークよりも遥か昔からあったのだった。


マオリ語復興運動が始まって半世紀近く経つ現在では、

13万人がなんらかのマオリ語を話すことができるようになっているという。

 


○今週はマオリ語ウィーク

 

子どもの通うプレスクールでも月曜日から金曜日までマオリ語を一つずつ習ったよう。

 


Kia Ora!=おめでとう!こんにちは!ありがとう!(オールマイティの挨拶)

wai=水

kai=食べ物

tapu=お腹

Ka pai! = Well done! = いいねよくやった!

 

 

マオリ語を日々の生活でところどころはさむように使えるようになるとカッコいい。

憧れる。

 

プレスクールからのお知らせも、

いくつかの広告も、

 

電車の案内放送も、

当たり前のようにマオリ語を使う。

 

マオリ語ウィークになってからは

ラジオのニュースを読み上げるアナウンサーたちも

(きっとテレビも)

冒頭の挨拶でマオリ語を使う。

 

○言語って?ってこれまで考えたことがなかった

 

言葉は伝承していくことで残る。

意識していないと、

言葉を使わなくなり言葉を忘れていく。

 

多数決で多い方に合わせる、その方が効率がいい、

そういう考え方は後々窮屈になるし反発を招くことにもなるだろう。

 

言葉が生まれた背景や歴史は

他の言葉で補えないことが多いかもしれない。

抽象的なことや

目に見えないエネルギーのようなもの、

大切にしてきたものほど

その元々の言葉なくして表しがたい、

他の言葉に置き換えが効かないものかもしれない。

 

 

マオリ語復興運動に始まったといえるランゲージウィーク、

この国ニュージーランドの多文化に対する姿勢を示していると思う。

 

そしてそれがこの国のひとつの"売り"、セールスポイントになっている。と思う。

 

 
プレスクールやプライマリースクールからのアンケートに

"英語を日常生活でどれだけ使っているか"

という質問がある。

 

家では日本語です。

とためらいながら書いたら

 

"英語を家で使わないでください"

と強く言われた。

 

プレスクールでは4歳になる頃まで、

日本語を使う生徒は他に居ないのに

日本語の先生(日本語が話せるイギリスの先生)が1、2週間に1度日本語を教えにきていた。

 

子どもは特別扱いされてるみたいなのが嫌だったようで

"日本語は使いたくない"

と逆に話していた。。

子どもとしては英語に慣れたいときだったみたいだったー。

 

 

プレスクールでは子どもたちがみんなでマオリ語の手遊び歌を歌うようで、

ちゃんと歌えてるかどうかはともかく、

うちに帰ってきてから披露してくれる。

 

英語よりむしろマオリ語は自信を持って歌えてる感じ。

マオリ語の母音a、e、i、o、uに日本語と似てるところを見出しているのか。

英語に比べたら発音しやすいのかもしれない。

 

子どもにはマオリ語を会話の中で使えるようになってほしい。

 

 

幼い頃から

できるだけいろんな文化、

できるだけいろんな人たちと過ごすことで、

 

子どもたちがこれから

より居心地よい、

より協力し合える社会を作っていってほしいー。

 

 

それにしてもプレスクールの子どもたちを見ていて
語学は若ければ若いだけ吸収が早いなあー、

うらやましいわー、

と思うのだった。。

 

 

 

ところで、

マオリ語の単語は日本語の単語に似てる、

もしかして派生が同じなのでは?

と仮説を立てている。。

 

いや単に響きや意味が似てる、ということなんですが。。


今後のブログ記事でとりあげたいです。

 

 

読んでいただきありがとうございました。

またどうぞお立ち寄りください。

 

 

 

○今日の反省


ブログ記事になんでもかんでも書き足すのは

読みづらいし、

書いていて収拾がつかないー。

アップするまでに時間がかかる。。

構想を立ててから文章を載せていくのがいいのだろう。

わかっちゃいるんだがー。


気をつけますー。