買い物ではマスクをしておく
自主的に自宅待機も3日目、広い公園に行き自転車の練習をしたり遊具で遊んだあと、そこの近くのスーパーマーケットまで足を伸ばした。中に入る前にマスクを着用、目が合うと皆さんが心配しないように、目だけでもニッコリさせている。
マスクの役割
マスクってなんだろう。ちょっと考えてみる。
マスクは、カゼをひいてしまったときはもちろん、そうでないときも日本では役目がある。
乾燥の季節にカゼにかからないように、予防の意味でマスクをすることが主流になってきている。確かに冷たい風が吹いていても鼻や口など、顔の半分ほどはカバーされ温かく感じられるし、わずかな湿気を逃さないで鼻腔や口腔を乾燥から防ぎ、カゼの予防になると思う。
また、ほぼ一年を通じていろんな草や木の花粉症対策でマスクが離せないという場合もあるだろう。
以前は私もよくマスクをしたものだった。マスクが顔の一部であるかのように、外出時にマスクを忘れたり、マスクをとらなければならない場面では、ソワソワ落ち着かなかったこともよくあった。そしてマスクがあれば、顔全体にお化粧を忘れても、眉毛やアイメイクをしていれば外出もできる気持ちでいた。へたに化粧しようものならマスクにつくことも多々あるからと。
ニュージーランドのマスク事情
ここニュージーランドでは、マスク率が非常に低い。何年か前にも住んでいたときに、体調を崩してマスクの世話になった。駅の近くで高校生に”oh, mask!”と、珍しいものをみるかのようにニカッと笑って指摘されたことがあった。もしくは、マスクするぐらい重篤な状態で外に出てるんだ〜”are you all right?”という感じで受けとめられるのだった。
再びニュージーランドに来た昨年からは、子どもが長い距離を歩けるようになってうれしい反面、車の排気ガスが気になるようになり、私もマスクをしたいのだが2人でマスクは見た目どうかな?と(こちらの人たちは気にしてないだろうに)そこはガマン、坂道や工事現場付近、排気ガスが強く感じられたときに、子どもにマスクをつけるようにしていた。マスク族であった私はこちらでマスクを捨てた(使わなくなった)。昨年は日本と違うタイプのカゼだろうか、カゼをひいてばかりだったが、呼吸器官系も鍛えられ、よほどのことがない限り、いかなる状況でも鼻呼吸でどうにかしのいでいた。はずだった。ついこの間までは。
コロナとマスク
コロナの件数がぽつりぽつりと上がってきた先週から、買い物の時にさすがにマスクをするようになった。それまでにも、中国出身の人たちの中でマスクを着用する人たちが少しずつ出てきていたから、浮いてる感じにならないかと思ったが、スーパーでは私たちだけマスクということも少なくない。今日はインド系の女性が1名とレジ係の人たちがマスクをしていただけだった。
こちらでは、マスクの需要が低いから供給量が少ないのかなと思う。先週の時点で薬局やスーパーにマスクも70%アルコールもないという状況を知って一瞬緊張がはしった。この国の人たちは普段そのような衛生用品に頼っていない。薬用ハンドジェルや、香りに重きをおいたハンドソープ(実は薬用なのかな?)などがこの国の清潔さを保たせているのかと思う。
コロナは他の風邪と同じように、手洗いをすることが一番の予防策というが、この状況をマスクなしで乗りきるのは私にはきつい。今は不織布マスクを使っては、熱湯で殺菌して洗って使っている。毛玉もちらほら見え始めているが、そうだ、いざとなったらミシンでも縫える。
このような状況下でもマスクはなくてもいいと考えられる人たちは、この国で何パーセントだろうか。メンタルのたくましさを見習いたい。
なぜマスクが普及してないのかな
あえてマスク普及率が低いことの理由を考えてみた。
まず、ニュージーランドも含めた西洋諸国?は、顔の表情を見せて自分はあなたの敵ではないと表現することを、長い歴史を経て身につけてきているからなのかなと思う。そして出会ったときに挨拶として頬と頬を合わせたりするのに、マスクをしてるのはじゃまなのかな。
形状について考えると、現在は不織布で折り目やカーブがあり立体的になってきたマスクであるが、それ以前はガーゼのマスクに見るように平らで、目鼻立ちがはっきりしたいわゆる西洋人?の骨格に合わなかったから、普及することなく今に至るのかな。
買い物の内容
今日は豆と塩を購入した。
動物性タンパク質に頼っていると、有事の時にひもじい思いをするかもしれない。ここは積極的に植物性タンパク質を多く摂りたい。緑豆はもやし栽培もいいかもしれない。
塩はタタ社のもの、初めてお目にかかった。自動車だけでないのかな。違う会社かな。さらさら食塩は料理にあまり使わない、もっぱら漬物や茹でものに使っている。
そういえば混み合う広い店内で塩を探していたときに、自分の買い物もいそがしいだろうに丁寧に場所を教えてもらった。困っているときや大変なときに、人の親切心が身にしみるなあと感じ入った。
東日本大震災を振り返ると、放射能漏れがわかってからマスクをすることになったが、外出するときに鼻の中に丸めたティッシュを詰めて、マスクをして自転車に乗ったときは酸欠状態でふらふらになってしまった。今回のコロナは幸いそういう類のものではない(と考えるのはどうだろう)。適宜マスクのオンオフをして、そして付け外しのときにも気をつけて、マスクを活用しようと思う。