くもりときどき ななばあば

将来の自立のために、今私に何かできることがあるかな

コロナ警戒レベル2 第8日目 更なるルーティンの始まり

 

 

今年に入っての想定外のいそがしさ

シラミんは5月に入ってからの朝晩の冷え込みとともに、数が少なくなってきている事を感じる。放置しておいても減らず、掃除などが欠かせないが。

お風呂での髪の毛にクシを通す作業のリクエストも、少なくなっている。ただ夜寝ている間、またむず痒くなって睡眠が妨害されるのを避けたいことから、アイロンがけと洗濯物の熱湯処理、ティートゥリーオイルの入った上がり湯をかけることについてはまだ行なっている。

思えば、後から出てきたコロナウイルスのほうが早く収まるのかー。

あらためてシラミんという生命体の強さを感じ入る今日この頃。。

 

コロナ警戒レベル4下のロックダウン

3月中旬からの自主的な自粛生活から、実際にコロナ警戒レベル4ロックダウンに移行して

-これまでと様子が違う食糧調達

-家事全般に加え

-今年に入ってから始めたお仕事につながる学習

-そして四六時中、子供の相手をしなければならない状況

…すごくいそがしかった。

 

これが在宅ワークに切り替えねばならない状況下となると更なるいそがしさが加わる。

想像を絶する。

尊敬する。

 

言うまでもないがコロナは想定外だった。

 


はじまりは隣の空き地の草刈りから

ところで昨年10月ぐらいだったか、隣人から、空き地は私がケアしなければならないと聞き、隣人が利用している業者に3週間に1度30ドルで芝刈りを仕方なく頼もうかと思ったが、一度頼むと今後ずっと続くに違いない出費になるだろうし、空き地にはそもそも芝じゃなくて名も知らぬ草がびっしり生えている状態、しかもすでに膝丈。。他の方法を考えた。

 

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11月下旬 名も知らぬ草々

 

大家さんからのおとがめを避けようと、まずは日本の商品を置いている店から鎌を買い、草を刈ってみたが、どんどんと成長する草に作業が追いつかない。
次にハードウェア店で芝の縁を整えるための回転する刃をもつ電動機を、お金を貯めて購入した。芝刈り業者に8回ほど頼む代わりに自分で作業すると元が取れる計算である。英語学校とその宿題でいそがしい時期に、1週間に1度ほど刈ってその場を凌いでいた。

作業後のグリーンのボサボサ感は否めない。

エッジトリマーを構えながら、私ここに来て何をやってるんだろ感も否めない。

 

刈り取った草は、即効性ある肥料にはならないだろうが、暑い夏の栄養補給になれば、と何だか知らない木の根元に置いてみた。

 

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12月下旬 謎の木

 

それまでは無関心

柑橘系の木に気付いたのは12月頃、小さな実をたくさん付けるようになって気がついた。大変なことに幹の部分が虫か病気で大きな穴が空いている。
この件については別の機会に書きたい。


それほど無頓着だった。

 

もう1本の木は、柑橘系の木と違い、花と言う花を咲かせる事はなく地味だった。

昔ここに住んでいた人たちは何を思ってこんな地味な木をここに植えたんだろう、と疑問に思っていた。

気づけばなぜかミツバチが蜜を吸いによく集まっていた。

よく見ると花びららしいものは特に見えず、めしべとおしべらしいモヒョモヒョが見え、こういうところにミツバチの好む蜜が入っているようだ。

 
空き地に雑草と名も知らぬ木が生えてる、ぐらいの認識だった。

 


生命維持への本能と自然思考への転換

コロナへの懸念から自粛生活に入り、以前のような買い物ができなくなり、食への危機感を感じ始めたことで、空き地を少しでも開墾できればいいなとシャベルを手に持つことは自然の流れだった。

 

シャベルは元は、根がぎっちりとはびこる草を掘り返して刈る手間を省こう、と思って購入していたものだった。いざ掘り起こそうとすると、歯が立たないというのはこういうことかというぐらい、土も根も硬く固まっていて、シャベルはそれ以来もったいないけど使っていなかった。

 

そのシャベルの需要が高まるとは、全く想像していなかった

 


いろいろ試した結果、シャベルは場所によりサクッと入る一回入るとその周りもサクッと入る。そして四角くシャベルを入れて、土を雑草ごと、えいっ!とひっくり返す

 


掘り返してみると6、7センチほどの草の根の下は、

  • 意外とミミズが生息していたり、
  • スプーンやフォーク、プラスチックなどの生活用品が少し出てきたり、
  • 黒っぽく野外でバーベキューに使った炭が出てきたり、
  • 子どもがお母さんのアクセサリーのビーズを集めて埋めたのが出てきたり、

なんか遺跡発掘の面白さがわかるような気がしたニュージーランドは比較的新しい国だから石器やら土器などが出土することはきっとないだろうが。

 

 

ミミズや虫の幼虫は、親子の間で格好の話のネタになった。

  • ミミズが土を耕していること、
  • 成長過程でいろんな形に変わる虫たちもいるということ、
  • もしかしたら鳥のご飯になってしまうということ、
  • 土には見えないけどいろんなものが住みついているということ、

などなど。

 


子どももシャベルに興味を持ち始め、自分も土を耕したい、と言う。雑草ギッチリの場所を新たに掘り起こすのは簡単じゃないが、掘り返して土が既に出ている部分を、シャベルで耕しているつもりでいるらしい。ロックダウン中の日課になっていった。

 
ニュージーランドラグビー強豪国だが、効果的なトレーニングのひとつとして、土を掘り返すというシンプルな方法があるらしい。確かに、腕や脚や肩、腰など全身を使う動きである。このまま続けて、子どもはラグビー選手ラガーになるかもしれない。

 

開墾した場所に種をまいたり苗を植えたりした件についてはまた別の機会に書きたい

 

子どもにシャベルを使われて手持ち無沙汰な時間、草を刈る。ピーク時に比べたらそこまで大変ではない。刈った草を木の根もとに置く。

とその地味な木の、地面に近いところに枝を伸ばしたその先に、赤く色づいた実を見つけた。

 


それがことの発端だった。

 

 

   
ここまで読んでいただきありがとうございました。

今日は導入で余りにも文字数がかさんだので、次回にまわしたいと思う。。