ビーツ好き!にもかかわらず
どこでもそうだと思うが、ここニュージーランドのオークランドでも、野菜によっては価格の季節変動が激しい、旬にしか出回らないものがある。アボカドがそのうちの一つ、めちゃくちゃ高い時は1個6ドル以上する。冬はアボカドの季節なのか1個1〜2.5ドルほどで購入できる。
日本ではアボカドが比較的安定的な価格で利用できると思うが、海外の生産者、買付業者、物流業者、小売店のおかげであの価格が一年を通して可能なんだなあと感心してしまう。
ウチは玉ねぎ、じゃがいも、にんじん、長ネギ、キャベツがあれば事足りる。しかしいつもこのラインナップではカラダが必要としている栄養素が足りないのか、時々その他の野菜をその時の気分によって決めることになる。
ニュージーランドに来て、時々買いたくなる野菜のひとつにビーツがある。
日本のスーパーではあんまり見かけることがなかったが、こちらではほぼ一年を通してスーパーや青果店のどこかしらに置いてある印象である。8月の相場はキロ5〜6ドルか。
ビーツの美味しい食べ方をニュージーランド発のメルマガから習ったことがある。
1)ビーツをスライスする
2)マヨネーズで和える
とっても簡単、土っぽい風味が苦手な方も、マヨネーズをまとったビーツはパクパク食べることができると思う。以来このピンク色のビーツサラダが好きなサラダのひとつになった。
この8月に入っても週一で作って(というかスライスしてマヨネーズで和えるだけ!)見た目にもかわいいピンク色に癒されながら味わっていた。
ところが食後2、30分ぐらいで胃に不快感が。何年か前にピロリ除菌する前に時々あったあの胃痛に似ている。
さてはグリルで調理した鮭やポテトをがっつり食べすぎたか。ピンクのサラダも美味しくて食べすぎたかもしれない。
いや冬のこの季節、胃を冷やしてしまったか。
いや待てよ、こないだも似たような胃の不快感があった。その時は鶏肉と根菜のグリル(手を抜きたいときにはグリル多用だな私)、サラダはピンクサラダだったな。(手抜きサラダはグリルにぴったり)
ん?
ビーツサラダが共通メニュー(汗)
※コロナ関連のコンタクトトレーシング(追跡調査)は似て非なるものなのか?
根菜だからもしやよく洗ってなくて土を食べてしまったのか、そして再ピロリんなのか我?!
お腹を折り込むように体を丸めながらスマホでググる手には力が込められない。
"ビーツ 生食 腹痛"
意外と検索結果には多く出てきた。
腹痛の原因が、
体質とか
アレルギーとか
ノロウイルスとかO157とか。
"次からは食べないようにしましょう" とも書いてあった。
ビーツ好きなのにもかかわらず、合わない体質になってしまったのかー。
マジか、今晩胃痛が治らなかったらどうするか。こんな夜更けにGP(診療医)に行ってられない。
あんなに美味しく食べることができていたのに。
食べた次の日のお手洗いの内容が赤味がかっているのはビーツだからこそと黙認していた。もしかしてそれがビーツと合わない体質を物語っていたのか?
子どもを風呂に入れられるか。
ギリギリのところで力を振り絞り、ウィキペディアであらためてビーツを調べてみる。
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/ビート_(植物)
ヒユ科?
"花は密集した穂の中で作られる。それぞれの花はとても小さく、直径は3mmから5mm、緑色または赤味がかっていて、5枚の花弁を持つ"?
…違う植物のことかな?
"ホウレンソウのように料理される"ものや"スイスチャード"(茎がやたらカラフルな葉野菜?)、
チューブロスビート、"このグループは、葉よりもむしろ、太くされた塊茎のために育てられる全てのビートを含む"、
飼料作物、
テンサイ、
テーブルビート、"ビートという言葉で最も一般的に連想される赤い根菜"
…そう、これこれ。
"ビートの消費によりピンク尿をおこす人もいる"
…うん、時々そうだな、尿だけじゃないけど。検便前はきっと食べないほうがよいと思う。
"グリシンベタインは根にみられる。ベタインは冠動脈性心疾患や発作、末梢血管疾患の可能性を下げる"
…やっぱり身体にいい。
"すべてのビートはシュウ酸を含む。テーブルビートとスイスチャードはともに尿路結石の形成にかかわる、シュウ酸の多い食品だと考えられている。"
…なーにーっ?!
シュウ酸といえばホウレンソウではないか。
茹でこぼす必要があるのか。そうかもしれない。
確かに今まで私が食べていたように、生食でサラダにするのも美味しい、と言っているサイトもあるが。
体質が変わってしまったのか。
季節によってビーツの成分構成が変わってるのか。
いつの間にか胃痛が軽くなっていた。
次にピンクのサラダを作るときは、加熱してみよう。茹でこぼすか、蒸すか、オーブンでグリルか。
皮肉にも、先日キウイバーガーのベジー(ベジタブルパテ使用)を注文することになったのは、胃の不調が原因だった。
前日の生食ビーツのおかげでキウイバーガー ベジーを注文することにしたのだが、それに挟まれた酢漬け?ビーツのスライスは美味しく食べられる一要素だった。
https://nanababa.hatenablog.com/entry/kiwiburger2
スーパーにはすでに小ぶりなビーツが加熱されたパウチパック商品や缶詰めがある。それらもこれからの選択肢となるのか。
ビーツ、これからもその可能性を胃痛にならない範囲で探っていきたい。