くもりときどき ななばあば

将来の自立のために、今私に何かできることがあるかな

投票率の高さの理由と、マオリ議席について探ってみた(ニュージーランド総選挙&国民投票2020)

 

 

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○投票会場


10月17日土曜日に、歩いて30分の小学校に投票に行った。

実はうちから近いコミュニティセンターと中学校も投票会場となっていたが、就学前の子どもを連れていたため小学校の雰囲気がわかるかなあとそこを選んだ。

 
有権者は選挙区の中のたくさんある投票会場の中から選ぶことができる。 

多くの投票会場はコロナ対策の一環で、期日前投票のために2週間ほど開かれていた。

 

ちなみにわたしの選挙区の労働等立候補者のチラシには、ご丁寧に選挙区内の投票会場の住所、開所日時が記載してあり、参考にした。現在の労働党政権の自信を表しているようだ。

 

 

 

○投票用紙

校門を抜けると投票会場となる体育館に続く道があって、体育館の出入り口付近には私の他にも投票日当日投票にこだわる人、3名ほどが受付に並んでいた。

 

 

そして"写真撮影お断り"の紙がいきなり目に入ってきた。。

取材も兼ね、右手にEasyVote Card、左手にはスマホ(写真撮影モード)を携えていたから、多少の動揺は隠せなかった。スマホを渋々カバンに入れた。。

 

⬇️右下がEasyVote Card

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コロナ対策がやはりいくつか講じられていた。

 

選挙管理事務局の人たちはマスクをしていた人が多かったが、有権者はしかし、ほとんどが特にマスクをしていなかった。

 

 

受付にてサニタイザーで手を消毒してペンを取り、手の空いた選挙管理委員(ボランティア?)が座るテーブルに向かった。

そこで郵送された投票案内になっている台紙から名刺大のEasyVote Card(投票カード)を切り離し手渡した。

 

選挙管理委員は投票カードに記載された番号をもとに、厚さ1センチ弱の投票者名簿をめくり、1名につき5ミリ弱の行の記載事項を見てからフルネームを尋ね、私が応えると定規で線を引いた。

そして黒と紫のA4サイズの投票用紙を用意して、そこに書かれている番号?を別の帳面に記入して、投票用紙の番号?がかかれた左上?だったかに黒色のシールを貼ってから、私に手渡した。

 


意外と手作業満載の投票用紙授受だった。

 

 

 


日本の投票の流れは、やはり郵送された紙を切り離して、選挙管理委員に手渡して、そこで選挙人名簿と照合し、赤ペンで線を引き、確か機械に紙を挿入すると、総選挙用、国民投票用(あんまりなかったような)、最高裁判所裁判官の国民審査用の投票用紙が出てくるんじゃなかったかな。投票用紙は投票箱の中ですぐに開くという、プラスチック配合?か何かの特別な素材のものだったように記憶している。


ニュージーランドでは廃プラスチックの動きから、いくら高機能の投票用紙であってもきっと導入しないだろうと思う。

 

 


投票用紙は黒と紫、しかもA4サイズで大きいのに少し驚いた。

 

 

 

○投票ブース

   

さて、2枚の投票用紙を持って投票ブースに向かった。


段ボール素材でできていて、白かった。とてもシンプルだった。

わたしとしては記入台が少し高めだった。

硬さ的には記入台として十分だ。

 

 

費用的にはどうだろう。


日本のように平時?にはどこかに保管してあって?、選挙の時に運び出して組み立て設置するのと、

ニュージーランドの軽量であるだろう段ボール素材で搬入搬出そしてきっと組み立ても簡単で長期の保管場所を考えなくて済むのと。

 


あ、

日本は人口が多い。投票者数が多い。

そして解散総選挙があったりして急な事態に備える意味で、出費を抑えるために保管しておいたほうがよいのかもしれない。


一概に比べることは時にそう簡単でない。


段ボール素材の投票ブースは日本でも、臨時に新たな投票会場を設ける必要のある時、仮設の投票会場を設ける必要のある時に、参考にできるかもしれない。

(日本では段ボール素材の投票ブースを使っていない前提で書いています。日本は紙のリサイクルの歴史が長いから、あるのに私が知らないだけかもしれません。。)

 

日本では、候補者一覧、政党一覧が投票ブースに貼ってあり、それをみながら投票用紙に記入することも少なくない。漢字じゃなくてひらがなで書いてもよいのだった。

 

 

 

○投票用紙


ニュージーランドでは記入式ではないから、投票用紙には候補者名とチェック欄、政党名とチェック欄がズラッと並んである。届け出順ではなく、候補者一覧は候補者の名字のアルファベット順、政党名一覧はその通称名のアルファベット順のようだ。


これは移民で英語に馴染みがない投票者でもなんとなくわかるかと思う。


ちなみにEasyVote Card の台紙には、やはり選挙区の候補者名一覧と政党名一覧が同じ順番で並んでいて、事前にマークをしておいて投票会場に持っていけるようになっているが、これも移民対策になっているかもしれない。

 


ん?

 

投票用紙1枚に、候補者一覧だけでなく、政党一覧も記載されているから、小選挙区比例代表併用制を1枚で完結することができる。

これは1票をあらそう事態になった場合、数え直すときに最初からもう一度数えるのかな??

 


そして、国民投票の投票用紙には、あの2案件について(該当ブログ記事をご参照ください。)の質問がそれぞれ書かれ、YES(賛成)かNO(反対)のいずれかにチェックマークを記入するようになっている。

 


フォント(字体)は、いかにも選挙用?っぽいTimes New Romanなどではなく、もっと丸っぽい?読みやすい時代だった。

(うーん、きっと投票用紙の字体まで書いてる記事なんてないと思う。。だけど)実は投票という行為自体のハードルを下げるんじゃないかなあ。まあ投票場所に出かけている時点で更に投票を促す必要はないと思われるけど、投票がしゃっちこばった?権威につながった特別なものじゃなく、自分たちに必要な選択の機会だよねえ、と気づかせてくれる。ような気がした。(あくまでも私見です。はい。。)

 

2枚の投票用紙には、合計4カ所のチェックマーク(立候補者、政党名、国民投票2案件それぞれに賛成か反対)を記すと、用紙の真ん中に点線があり、そこを折って機密性が保たれるようになっている。ようだ。

 

 

投票数カウント方法については記入制でないから、日本のように目視で投票用紙を分けて後で機械で数を数えるのではなく、A4用紙を束ねて機械にかけて投票数をカウントするのも、もしかして機械化しているのかもしれない。とふと思った。もしそうなら、なんて合理的なんだろうー。

 

 

○投票箱


出入り口に進み、案内に従って二つ折りの投票用紙をそれぞれの色の、やはり段ボール素材の投票箱に投函した。

紫色の投票用紙は紫色の箱、

黒色の投票用紙は黒色の箱、というようにー。

 


ん?他にも箱が2つあった。

1つは白く、Special Vote(Special Boxだったかな?)とあり

1つはグレーで、Ballots なんとか、と書いてあった。

 

 

Special Vote は、

-投票者登録をしていなくても投票に出向いて何らかの身分証明をして登録アンド投票ができる。

 
-自分の選挙区以外にいても投票ができる。

 

Special Vote は他にも

-海外からの在外不在者投票

 (インターネット経由だけか郵送も可なのかは今のところ不明)

-口述投票(dictation votes)

 
などが含まれる。

有権者の必要に応じて柔軟に対応することが、投票率を上げる要因の一つだろう。



 

  

機密性については今思ったのだが、シールを貼ってもらった投票用紙の番号は何に使うんだろう。

もしかしてSpecial Voteの箱に入れる場合、開票して参照される番号なのか。

そういえば投票用紙を渡される前に記入していたのは投票用紙の番号かな??

としたら、どの候補に、どの政党に投票したか、国民投票で賛成か反対か、

遡ればわかってしまう、機密性については疑問が残る投票用紙だったのかなとふと思った。。(誤解かもしれないがシール貼りが気になったので記しておく。現時点で確認していない。)

 

 


もうひとつのBallots なんとかの箱は、投票会場から出るときに案内係に聞いてみたところ、マオリの人たちのための投票箱ということだった。

 

マオリの人たちの選挙制度


確かに投票者登録するときには登録用紙にてエスニシティが聞かれ、そのときマオリの人たちの場合は、その種族?(tribe)までを記入する欄があったと記憶する。内容確認がとれたらマオリ(人?族?)専用の投票権が与えられるのだろうか。

 

アオテアロア(マオリ語で"たなびく雲"とかいう意味)、ニュージーランドに移民が入ってきて少数派になってしまったマオリの権利を多数派が理解し、守ろうと努めていたのかなと感じた。

 

 

そこで調べてみることにした。


政府ウェブサイト

によると、

現在のニュージーランド議会でのマオリ選挙区議席の割り当ては7名とのこと。

 


選挙管理委員会ウェブサイト

によると、

5年ごとの国勢調査の時期に選挙オプションの機会があり、マオリ選挙区議席と一般選挙区議席の数は、国勢調査と選挙オプションの結果で決まる。

 

投票者登録をしたときにエスニシティマオリであると申し出ると、5年ごとの選挙オプションの機会に登録パッケージが送られ、マオリ選挙区に投票するか一般選挙区に投票するか、決めることができる。

 

直近の選挙オプションは2018年に行われ、次回は2024年の予定。


マオリ議員は、1867年に初めて選ばれた。それ以来変化を遂げ、

現在では

-マオリ選挙区(7名←1867年は4名)

-一般選挙区

-政党比例代表

から議会に選出されている。

 
とのこと。

 

 


ニュージーランドには、そこんところすごく歴史があるようだ。

そう、議会制民主主義制度などについて。

 

日本よりよっぽど新しい国なのに。

ん?私が日本の選挙制度の変遷を知らないだけなのか?

 
日本の選挙制度に興味が湧かない。。というのが正直なところ。

 

 

 
ニュージーランドの極めてリベラルな政治制度

 

学生時代には実用的な政治システム、柔軟な政治体制に興味があった。 

 

例えば
"アファーマティブ・アクション"や

"クォーター制"の

政治制度の仕組み、工夫に興味があった。

 

 

アファーマティブ・アクション:

"肯定的措置、積極的是正措置)とは、弱者集団の不利な現状を、歴史的経緯や社会環境に鑑みた上で是正するための改善措置のこと。"

(ウィキペディアより)

 


・クォーター制:

政治システムにおける割り当て制度。

(ウィキペディアより)

 

ニュージーランドの政治の歴史を少し紐解いてみることにした。


マオリ族の声を議会に確実に上げるための議席割り当て制度、アファーマティブ・アクションと言えるだろうか、その歴史はニュージーランドで議会制民主主義が発足して少し経ってから始まったようだ。

 


ニュージーランド公式歴史ウェブサイト

によると、


1852年制定のニュージーランド憲法(constitution)では選挙権は、人種に関わらず土地を持っていた人たちに与えられたようだが、先住マオリの人たちは共同して土地を持っていたために、有権者になれたのはほんのわずかだったが、

マオリとの(タラナキ、ワイカト)戦争をきっかけにマオリ議席について議論があがり、

1867年にはマオリが議会に4議席を獲得することができた。

 


そして1879年に成人男性に選挙権が与えられる12年前の1867年マオリの成人男性は一足先に選挙権を得ることができた

とのこと。

 

 

 


はっ!(驚き)

 


少数派となった先住民族の選挙権(つまり政治に参加することができる権利)が、多数派の選挙権よりも先に与えられた歴史が実際にあるということ、もっと世界に広く知られてもいいんじゃないか


と思った。

 

少なくとも、ん十年前には学校の政治学の授業や国際関係の授業で習わなかった。

寝てたか我??

忘れたか我?

いやこんな重要なことは覚えてるものだ。


確かその時はアメリカのジョンソン元大統領が行った施策だったかがその当時斬新だな、ほかにこういうことしてる国あるのかな、さすがアメリカ!と思ったものだった。。

 

 

 

ニュージーランドにこういう素晴らしい実例があるということは、時の各国政府は都合の良いように見て見ぬふり、知って知らぬふりをしていたのかと容易に想像できてしまうのだった。

その国々が議会制民主主義を謳っていたとしたら、少数派を隷属させていた、その権利を踏みにじっていた、名ばかりの制度だったということになるんじゃないかなー。

 

 

ニュージーランド、 

当時、人口の面からも知名度の面からもいわゆる大国ではない小国の部類に(失礼。でもそうかと。)あったかと考えていたが、(ここ最近調べた)女性の政治参加や先住民の政治参加について知るにつけ、なんと大きな心、大きな志で作られた国なんだろうー、と感動が静かに止まらない。。

 

 

 

 

○総選挙&国民投票2020の投票率


選挙管理委員会ウェブサイト

によると


"Voter turnout for the 2020 General Election is estimated to be 82.5% of those enrolled as at 6pm Friday 16 October. This compares with a final 79.8% turnout of those enrolled in 2017."

 


2020年の投票率は、10月16日金曜日の午後6時の時点で登録されている投票者をもとに算出して、82.5パーセント(推定値)とのこと。前回2017年の79.8パーセントを更に上回った。

とのこと。

 

期日前投票に関しては、2017年の47パーセントに対し、今回2020年は69パーセントもの有権者があらかじめ投票を済ませた。

とのこと。

 

どんだけ投票行為に積極的なのか。

 

 

議会制民主主義が始まるとほぼ同時に普通参政権が与えられた国は、

人々の選挙や政治参加に対する考え方、意識が

こんなにも違うのか。

 

 

時代が変わっても、

公正さとは何かを常に配慮して、

システムを柔軟に都度見直して更新して、

移民や若い世代の巻き込みを忘れないし、

有権者のニーズにもできるだけ応えていく。

 

 

票を投じる行為、票を通じて選挙に参加することが、

年齢性別エスニシティなど問わず、

当たり前の権利であり義務であり、

特別なことではない、

という選挙管理委員会の積極的な働きかけもある。

 

 

 

いろんな要因が複合的に重なって、8割を超える高い投票率をたたき出すことができるんだなと、ニュージーランド総選挙&国民投票2020を通じて思った。

 


そしてキウイの政治談義好きな理由もここらへんにあるのかな。

 


アメリカ大統領選の前の10月30日には注目の国民投票2案件の暫定結果が発表される。ということをしばし忘れて、キウイは今度はアメリカの大統領選に話題が移行しつつあるようだ。。

 

 

なかなか熱い2020年である。

 


⬇️国民投票案件1(ヘビーな内容)

nanababa.hatenablog.com

 

⬇️国民投票案件2(ヘビーな内容)

nanababa.hatenablog.com

 

⬇️お口直しとなりますでしょうか。

こちらに来てのお楽しみにしようという方は読まないでくださいませ。。

nanababa.hatenablog.com

 

 

⬇️衣替えの季節にいかがでしょうか〜♪

 

⬇️地域プケコ(野鳥)を細々と観察中〜


ひなプケコ 🐦🐦🐦生後20日 ☘️母プケコは食べさせる〜自分も食べる〜地面が乾燥して草を引っこ抜くのにちょっと大変💦

 

 

 

 

 

ニュージーランド総選挙2020 女性党首どおしの舌戦や各党の選挙公約など

 

 


党首討論会の印象

 

投票日(の最終日(2020年投票は2週間ほどの期間が設けられた))の前々日の木曜日夜に、二大政党党首による最後のテレビ討論会があった。

普段テレビを観ないわたしはこどもに促されちょうど観ることができた。ヒアリングに大いなる難があるが、情報弱者としてはできる限りの情報を得ようと夕食を中断して観た。

 

 

労働党アダーン党首と

国民党コリンズ党首の

 

女性どおしの闘い。

 

 

 

ラジオが何かで聞いたことがあったが、

時折、発言を発言でかぶせ気味だったりで

キツい様相を呈していた。

 


しかしこれは政治好きなニュージーランドの人々の視聴率をとれそう。。

 

政策論争は別として、

お互いが一歩も譲らず、

それぞれ淀みなく語り

時に攻防が目に見えるそれは、

確かにショータイムの要素があった。

 

 

2人の党首は向き合っておらず、

横に、少し斜めにすわってMCに向いていた。


MCも女性、

2人の党首の話を遮ることなく

ときに話を切り替え

ときに話を加速させる。

 

 

録画したものを今一度見てみると、

国民党党首は時に強気に論じ、追及し、

かたや

労働党党首は争点を魅力的に論じながら、

常にMCに視線を注ぎ、

その表情は時折動揺をそのままに隠さない。

 


 


ラジオで聞いた話によると、国民党党首は確か病気療養していたことがあり、総選挙を控えた3か月ほど前に就任した。

か細く弱々しく、きっと荷が重いのではないか?という想像を、一瞬で覆した。

 


コロナ対策などの実績から、労働党は以前からも圧倒的支持を得ていたが、そういう状況をもろともせず、国民党党首はよくその座を引き受けたと思う。

 


アダーン労働党党首へ時折、強い口調で主張や指摘、鋭い切り返し、たまにユーモアで和ませる。

世界の多くが賞賛するアダーン首相を相手に、"言い過ぎじゃない?"と言われるほどの語気の強さ。

 

 

○二人の党首はどんな方々?


国民党党首はどんな人なんだろう。

 


そう考えていたら友人が貴重な情報源を持ってきてくれた。


ニュージーランドで流通する日本語フリーペーパー、Gekkan NZだ。20年以上前からあるのは確かだ。10月号はニュージーランド総選挙2020の特集だった。

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それによると、

、、と転載したかったのだが、巻頭ページに"掲載の記事写真や図版についての無断掲載を禁じます"とあり、今回は参考に留め、無難に他のウェブサイトに元情報をあたりたい。

 

 

 

国民党ジュディス・コリンズ党首

 

ウィキペディア https://en.m.wikipedia.org/wiki/Judith_Collins によると、


ハミルトン生まれ、61歳、カンタベリー大学、そしてオークランド大学に進み法学・税制学を専攻したのち、雇用や不動産弁護士を務めながら後に公的セクターの職につくようにもなった。


なるほどーなるほどー。

 


2002年オークランドで議員選出され、国民党が政権を握った2008年から2017年までジョン・キー首相およびビル・イングリッシュ首相の下、法務大臣・矯正大臣・警察大臣・民族問題担当大臣・エネルギー資源大臣を務めた。

党首には2020年7月に就任。

 

 

労働党ジャシンダ・アーダーン党首・首相

 

ウィキペディア

https://en.m.wikipedia.org/wiki/Jacinda_Ardern

によると、


(コリンズ党首と同じ)ハミルトン生まれ、40歳、ワイカト大学政治コミュニケーション学・広報学を専攻したのち、ヘレン・クラーク元首相の事務所で調査を担当した後、ニューヨークでボランティア活動やイギリスのトニー・ブレア元首相の上級政策担当官として従事して実務経験を積んだようだ。

 


2008年には選挙区では落選したが比例区で初当選、青少年問題担当スポークスパーソンを務めた。

2011年も同様に比例区で当選、影の内閣での社会開発担当スポークスパーソンを務めた。

2017年総選挙直前のオークランド・マウントアルバート選挙区の補欠選挙では当選を果たし、副党首、その後党首に就任。

同年の総選挙でNZファースト党、緑の党と連立政権を成立させ、政権交代を実現した。第40代首相および芸術・文化・遺産担当大臣、児童貧困削減担当大臣、国家安全保障・情報担当大臣を兼任する。

 


アダーン首相は、

(こちらが知らなかっただけで、)

問題意識を持ち、政治の経験を積み、国をよりよくしていきたいという気持ちを常に持ち、チャンスを逃さずに、時には幸運も呼び寄せて、首相の座に着いたのだ。

(座に着くという表現はきっと、ポストに就いて安住するようなニュアンスがあるから、彼女に合わないかもしれない。。)

 

そしてアダーン首相は、早くから政治におけるコミュニケーション能力の必要性に、発信力の重要性に気付いていたに違いない。わかっていても、それをうまく実践することができる政治家は数少ない。

政治の制度的なもの、枠組み的なものを作り上げることも大切だし、作り上げるときにもコミュニケーションが必要だろうが、それを人々に説明することにアダーン首相は非常に長けている。

 

 

2人の党首は出身地が近いなあ。

どうでもいい情報だったかな。。

 


ニュージーランドでの女性の政治参加


それにしてもニュージーランドでは政治に関して女性であることがマイナス要因ではない

ということが窺い知れる。


女性特有とされるマルチタスク脳が思う存分発揮できる国なのか。

(どういう分野でも、わたしも発揮してみたいものである。。)


9時から5時とか、6時から14時とか (朝6時7時の郵便小包配達にはやっと慣れてきました。。)、労働時間について非常に厳格な国の、就業時間制限のある中で、マルチタスクが何より必要とされているのか。。

 

 


そこでニュージーランドでの女性の政治参加について今、ちょっとだけ調べてみようと思う。

 

ニュージーランドの公式歴史ウェブサイト

によると、

 


1893年には世界初、全ての女性に参政権が付与されたという。

(そう言えば、はるか昔に学校で聞いたことがあるような気がする。。)


他の民主主義国家では第一次世界大戦後に女性参政権が実現したのを考えると、非常に進歩的である。

 


参政権はケイト・シェパードさんが3年ほどにわたり、広く署名を集め実現するに至ったという。

ケイトさんの功績が認められ、現在のニュージーランド10ドル紙幣にはその肖像が描かれている。

 


あ、あの女性はケイト・シェパードさんだったんだ。穏和な印象を受ける。

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ちなみに日本では、女性は第二次世界大戦後に初めて参政権を獲得したという。

 

 

 

総理大臣に至っては、

なんと

ジェシンダ・アダーン首相(労働党)は3番目!の女性総理大臣だった。

 

 

2番目だと思っていた。。

 

 

1999年首相に就任したヘレン・クラーク(労働党)は、3期9年の間に、女性が政治に積極的に参加しているというニュージーランド民度の高さを示していたと思う。

 

 

 

実はその前政権、1997年にはジェニー・シップリー(国民党)がニュージーランド初の女性首相となっていたのだった。

Jenny Shipley | NZHistory, New Zealand history online

 

勉強不足ですみません、存じ上げませんでした。。

 

 

女性の政治参加については与野党合わせると、活躍のいろんな事例があるだろう。

 

 

 

今回ググった結果だけでも、ある種の感動を覚えるわたしだったが、他にも女性活躍の指標や、それを可能にする背景、長い間に醸成されてきた思想?や気質などがあると思うとゾクゾクした。後日あらためて調べてみたい。

 

 

 

 

 

 

○総選挙比例代表選でどの政党を選ぼう


GekkanNZ誌では主な政党の特徴を整理してくれていた。

※サイトが2つありました。リンクを貼っておきます。

※ウェブサイトの安全性についてはあらかじめ各自でご確認ください。

 

http://www.gekkannz.net/?lang=ja

 

https://horehound.hmdnsgroup.com/~gekkannz/archives/24420

 

編集部がかいつまんでまとめてくれている。

紙面の関係上、選挙公約の全てをカバーし切れるとは限らないだろうが、投票時の参考にしよう。

 

 

政党の特徴をGekkanNZ誌から引用する。

 

労働党


"労働条件の改善や平等社会の実現を目指す中道左派社会民主主義政党。"

 

 

国民党


"機会均等、個人の自由や選択などを主張する中道右派保守政党。"

 

 

NZファースト党


"保守主義ナショナリズムが政治理念。1993年にウィンストン・ピーターが国民党を離党し設立した。"


これまでたびたびキャスティングボードを握り連立政権を仕組んできた政党、小選挙区比例代表併用制の導入が決まった年にできた政党だったんだ、知らなかった。

 

選挙公約ではニッチな部分をひろい上げ掲げる。

 

 

緑の党(グリーン党)


"30年以上気候変動に取り組み、公平で健康的な社会を目指す。"


広く支持を集めそうな選挙公約を掲げている。

 

 

 

ACT党(アクト党)


(以前のブログ記事で取り扱わなかったわ。。)


"消費者や課税対象者の代弁者として個人の自由と責任の拡大を掲げる。"

 

なかなか試してみると効果のありそうな実利的な選挙公約を掲げる。

 

 

 

以上5つの政党の特徴や公約を見てみたが、似ているものがどれひとつもないような気がした。


選挙公約は、他党のものが良さそうだからと便乗して同じようなものを掲げる、二番煎じ的なものではなく、いかにそれぞれの政党が独自のものを打ち出すか、といったところに注力している、価値を置いている、といったところだろうか。

 


これは自分の目でそれぞれの政党ウェブサイトで確認するのが良さそうだが、今回も省略する。

 

 


ニュージーランド総選挙2020は、どうなるのか。

 

連立政権になるのか、はたまた単独過半数の支持を得る政党がでるのか。

 


10月17日の投票日最終日アンド開票日は、終始なんだかドキドキワクワクとして、今まで選挙でこんなにも気持ちが高揚したことがかつてあっただろうか。

 

 


選挙カードVoting Cardと筆記用具を持って、数ある投票会場のなかから厳選した会場に出かけるのだった。

  

 

 

 

⬇️2017年の総選挙では、実は国民党が第一党とはびっくりしました。そして選挙管理委員会が投票への呼びかけの広告に力を入れてます。

nanababa.hatenablog.com

 

⬇️国民投票で問われることなのかなと驚きました。。

nanababa.hatenablog.com

 

⬇️ちょっとヘビーな内容で、なるほど国民投票案件かと思いました。

nanababa.hatenablog.com

 

⬇️ニュージーランド総選挙関連の公式ウェブサイトが熱いです。アイデアが詰まってると思いました。政党の公約についてはグーグル翻訳を使ってみてくださーい。

nanababa.hatenablog.com

 

 

 

 

 

 

ニュージーランド総選挙2020 政党

 

 

ニュージーランドの政党概要?

 

投票を前に、日頃テレビでニュースを見ないで聴き取りに大いに不安のある情報弱者のわたしなりに政党を理解しなくてはと思っている。

 


ニュージーランドの二大政党は、

-National Party 国民党

-Labour Party 労働党

 


他に、

現在、労働党と連立政権を組む

-NZ First Party NZファースト党

-Green Party 緑の党

がある。

というのはなんとなく知っていた。

 

 

NZファースト党党首は、2018年にアダーン首相が6週間の出産休暇を取得中、首相代行としてしっかりとその職務を果たした。外務大臣である党首は、おそらく他の政治家なら避けるに違いない大国に対して発言もする。

 

緑の党は、不信任案と予算案について閣外で協力するConfidence and Supplyの形で連立政権に参加しているが、気候変動担当や自然保護、女性問題担当の3人の大臣(閣外大臣。わかったようなわからないようなー)を輩出している。

らしい。。

 

 

 

他にも政党がある。

 

日本のような選挙看板?ではなく、

街の目につく場所に大きな看板がたくさん立っていたり、支援者宅のフェンスに看板が設置されていたりする。

候補者や政党名を覚えてくださいといった感じ。

 

投票日前日の今日の夕方には8割方撤収されていた。早いな。

 

 

それにしても政党はいくつあるんだろう??

 

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今回の総選挙前の予習として

選挙管理委員会

ホームページを見てみると、実に様々な政党があり驚いた。。

 


人口500万人の国であるのに  

毎日いろんな人たちに会う、会える、

多種多様な人たちを包み込む

多種多様な価値観のあるであろう、

ニュージーランドを表してしているのかな。

 

 

 

ニュージーランドの政党2020

 

選挙管理委員会ホームページには、18もの政党の概要が載っている。


届出順かアルファベットでは順不同のようであるが、ウェブサイトに記載のままの順番で下記の内容を転載する。

 

○正式名称、

-比例代表選挙登録年?

-所在地、

-ロゴマーク(省略します。。)

-ウェブサイト

⚠️おそれいりますが、ウェブサイトの安全性は確認しきれておりません。各自ご確認いただいてからご参照ください。。

【01】The ACT Party

-ACT New Zealand

-1995

-Auckland
-Website:

http://www.act.org.nz


【02】 The Cannabis Party


-Aotearoa Legalise Cannabis Party

-1996

-Christchurch
-Website:

http://www.alcp.org.nz

 

【03】 HeartlandNZ


-Heartland New Zealand Party

-2020

-Auckland

-Website:

HeartLand NZ Party

 

 

【04】 MANA

 
-MANA Movement

-2011

-Kaitaia

 

 

【05】 Māori Party


-

-2004

-Wellington
-Website:

http://www.maoriparty.org

 

 

【06】 New Conservative

 
-

-2011

-Auckland
-Website:

http://www.newconservative.org.nz

 

 

【07】 NZ First

 
-New Zealand First Party

-1994

-Northland

-Website:

http://www.nzfirst.org.nz

 

 

【08】 Labour Party

-New Zealand Labour Party

-1995

-Wellington
-Website:

http://www.labour.org.nz

 

 

【09】 TEA Party


-New Zealand TEA Party

-2020

-Auckland
-Website:

http://www.teaparty.org.nz

 

 

 

【10】 NZ Outdoors Party

 
-

-2017

-Reporoa

 -Website:

http://www.outdoorsparty.co.nz

 

  

【11】 ONE Party

 
-

-2020

-Tuakau

-Website:

http://www.oneparty.net

 

 

【12】 SNZP


-Sustainable New Zealand Party

-2019

-Auckland

-Website:

sustainablenz.org.nz

 

 

 

【13】 The Advance New Zealand Party


-Advance NZ

(Component parties:

NZ Public Party,

New Zealand Peoples Party,

Direct Democracy NZ,

Reset NZ)

-2020

-Auckland

-Website:

www.advancenz.org.nz

 

  

【14】 Green Party

 
-The Greens, The Green Party of Aotearoa/

-1995

-Wellington
-Website:

www.greens.org.nz

 

  

【15】 Social Credit

 


-The New Zealand Democratic Party for Social Credit

-1995

-Whangarei

 

 


-Party rules:

Democrats for Social Credit - Rules and Constitution

 


-Website:

socialcredit.nz

 

 

 

【16】 National Party

 


-The New Zealand National Party

-1994

-Wellington

 

 


-Party rules:

The New Zealand National Party - Rules and Constitution

 


-Website:

www.national.org.nz

 

 

 

【17】 TOP

 


-The Opportunities Party (TOP)

-2017

-Dunedin

 

 


-Party rules:

The Opportunities Party (TOP) - Rules and Constitution

 


The Opportunities Party (TOP) - Candidate selection and list ranking

 


-Website:

www.top.org.nz

 

 

 

【18】 Vision NZ

 


-Vision New Zealand

-2019

-Auckland

 

 


-Party rules:

Vision NZ - Rules and Constitution

 

 

 

 

 

 

感想としては、

政党の名前からして、

どういう政策方針かわかるような気がする政党や、

どういう政策方針か全くわからない政党がある。

 


和訳してみたら

"大麻合法化党"とか(意外と設立年が早い。。)、

"野外(活動)党"とか、

わかるような気がするがしかし、

政策はどうなの?そこんところー。

 

 

 

これはそれぞれウェブサイトを見ていかねばなるまいかー。 

 


選挙日は明日、

投票は明日までだぞよ。

 

 


○お助けウェブサイト

 

と思ったら、なんと投票するのに役立つサイトを発見した。

 


その名も"政策"ウェブサイト

policy.nz

 

 

トップページから

 
-Policies 政策

-Candidates 立候補者

-Parties 政党

-Referendums 国民投票 

 


が選択でき、

 


"Explore"で探検、探索できるようだ。

 

 

 

 


小選挙区比例代表併用制による総選挙だけでなく、

あの国民投票2案件についても予習できる。

 

そうだったのかー。

国民投票2案件ですっかりおつかれ気味だ。

 

 

 


政策ウェブサイトと早くに出会いたかったー。

 

 

 

 


総選挙に関しては、

地域検索によって各地域の立候補者の自己紹介、政策方針などをみることができる。

 


こんなにわかりやすいウェブサイトがあるにもかかわらず、

立候補者の中には名前のみで、 

全て未記載、

というのも実は意外と少なくなかった。。

 

今回からの新たな情報提供サイトなのかもしれないが、デジタル世代やそうでない世代でも簡単にスマホで閲覧できるから、

せっかくよい政策方針を持っていたとしても、記載できるチャンスを逃してる時点で残念、

と言わざるを得ない。。

 

f:id:nanababa:20201017004247j:image

 

より公正な、

広く世論を吸い上げた選挙結果になるため、

私が普段あまり読まない、 

紙媒体の新聞や地域のフリーペーパーなどにくまなく情報が掲載されていることを願う。。

 

 

 

また総選挙の政党名での投票に資するべく、重点項目について、各政党の政策方針を並べて比較することができる。

 


画期的!と思ったのは、

政党名を伏せるボタンを押すと匿名の政策方針がずらっと見ることができ、その中から賛同できるものにチェックをして、最終的にどの政党と政策を通して自分の考えが合致するかがわかる。

 


○重点項目と争点

 

政策ウェブサイトのPoliciesで取り上げられている重点項目や争点は次の通り。

 

 

 

-Health 医療

 -Alcohol and Drugs アルコールと薬物

 -Mental health メンタルヘルス

 -Health funding and Workforce 医療資金と労働力

 -Public health 公衆衛生

 -COVID-19 health response COVID-19医療対応

 -Health services 医療サービス

 


-Housing 住宅

 -Social and Public housing 公営住宅

 -Housing quality 住宅の品質

 -Housing affordability 住宅の求めやすさ

 -Renting 賃貸住宅

 


-Income and Employment 賃金、雇用

 -Wages and working conditions 賃金と労働条件

 -Jobs and employment 仕事と雇用

 -Tax and income support 税金と収入のサポート

 -Benefits 生活保護

 -Superannuation 退職年金

 


-Law, Justice and Government 司法、立法、行政

 -Civil justice 民事裁判

 -Public sector 公的機関

 -Family justice and safety 家庭裁判と安全性

 -Policing 警察

 -Parliament and democracy 議会と民主主義

 -Local government 地方自治

 -Criminal justice 刑事司法

 -Firearms 銃刀

 


-Media, Culture and Recreation メディア、文化、レクリエーション

 -Broadcasting and Media 放送とメディア

 -Arts, culture and heritage 芸術文化遺産

 -Sports and recreation スポーツとレクリエーション

 


-Te ao Māori マオリ語、文化、権利など?

 -Land and resources 土地と資源

 -Te Tiriti o Waitangi and governance ワイタンギ条約とガバナンス

 -Te reo Māori and culture テレオマオリと文化

 -Wellbeing and services 福祉と公的サービス

 


-Transport and Infrastructure 運輸、インフラ

 -Energy エネルギー

 -Construction 建設

 -Cars and roads 車と道路

 -Public transport, cycling and walking 公共交通機関、サイクリング、ウォーキング

 -Internet and telecommunications インターネットと電気通信

 -Transport funding and planning 輸送資金と計画

 -Rail transport 鉄道輸送

 -Urban planning and resource management 都市計画と資源管理

 


-Borders and Migration 国境と移住

 -Borders and quarantine 国境と検疫

 -Refugees 難民

 -Immigration 移民

 


-Community and Inclusion コミュニティと社会参加

 -Seniors シニア

 -Animal welfare 動物福祉

 -Young people 若者

 -Free expression and hate speech 表現の自由ヘイトスピーチ

 -Women 女性

 -Rainbow community レインボーコミュニティ

 -Pasifika パシフィカ

 -Disability 障害

 


-Defense and Foreign affairs 防衛、外交

 -Aid, development and institutions 援助、開発および制度

 -International relations 国際関係

 -Defence and veterans 防衛と退役軍人

 


-Economy 経済

 -Forestry 林業

 -Trade and exports 貿易と輸出

 -Fisheries 漁業

 -Regional development 地域開発

 -Tourism 観光

 -Oil, gas and mining 石油、ガス、鉱業

 -Government revenue and finance 政府の歳入と財政

 -Economic development and industry 経済発展と産業

 -Business support ビジネス支援

 -Foreign investment 外国投資

 -Agriculture 農業


-Education 教育

 -Tertiary fees and student support 高等教育費と学生サポート

 -Schools 学校

 -Trades and vocational education 職業と専修学校

 -Early childhood education 未就学児の教育

 -Tertiary education and research 高等教育と研究

 


-Environment 環境

 -Conservation 保全

 -Fresh water and pollution 地下水と汚染

 -Oceans 海

 -Waste management 廃棄物管理

 -Emissions reduction 排出削減

 -Climate adaptation 気候適応

 

 

 

ざっと項目を見てみるだけでも

日本と共通している争点もあれば、

ニュージーランドならではの争点、または

ニュージーランドが特に力を入れている争点などがなんとなくわかる。

気がする。。

 

 

 

 


⚠️ご興味のある争点がありましたら、

ページに横スクロールしてみて、

各争点まで更に横スクロールしてみてください。


そしてコピーしてGoogle翻訳アプリにペーストしてポチッとなー、してみてください。

 

 

 

 

それにしても、
投票前日に全部見ていくと大変そうだ。。

 


何事も前もっての準備が大切ですね。

はい。

 

 

 

 

 

 

これは外せない、という争点があれば比較して政党を選ぶのも良いけれど、

 


興味のある政党、

主だった政党、

考え方が合致しているまたは似ていると予想される政党、

など

 


いくつか政党ウェブサイトを見てみて、投票の意思を固めるというのがもしかしたらよさそうである。

 


おーい、今更かーい。

 

 

 

 


いや待てよ、

各政党のウェブサイトに行かなくても

政策ウェブサイトのPartiesを押して

Jump to a party で政党名を選択すると、その政党の概要や比例代表の名簿順位などがわかるようだ。

 

 


○主な政党の方針 

 

政策ウェブサイトから各政党の概要をベタ貼りしてしまいます。。

⚠️興味ある箇所をGoogle翻訳アプリにコピペして見てくださーい。。(すみません、自分で記事にしようとして途中から放棄。。)

 

Green Party

"The Green Party of Aotearoa New Zealand (Te Rōpu Kākāriki o Aotearoa, Niu Tīreni) is a left-wing party focused on environmental and social justice issues and honouring Te Tiriti o Waitangi. It currently supports the government through a confidence and supply agreement, and has three ministers outside of cabinet. The Green Party formed in 1990 from the Values Party and first entered Parliament in 1996 as a part of the Alliance. It stood candidates independently at the 1999 election, and supported the fifth Labour government from 1999 to 2002 and 2005 to 2008."

名簿に載ってる候補者数は60ぐらい、

気合いが入っている。事前調査では支持率を大きく上げているとか。キャスティングボードを握っている。


Labour Party

"The New Zealand Labour Party (Rōpū Reipa o Aotearoa) currently leads the government. It is a centre-left political party, which describes its founding principle as democratic socialism. Labour formed in 1916 out of various socialist parties and trade unions and is the country's oldest political party still in existence. Labour has been in government six times and had ten leaders become prime ministers."

名簿に載ってる候補者数は80超、現政権の自信の表れか。安定的な単独過半数を狙っているだろう。

 


Māori Party

"The Māori Party (Te Pāti Māori) is a Māori-led and Māori-focussed party currently outside of parliament. It was formed in 2004 in a split from the Labour Party following the passing of the controversial Foreshore and Seabed Act. The party supported the fifth National Government from 2008, holding a number of cabinet portfolios, until its departure from parliament at the 2017 election. The party aims to uphold te Tiriti o Waitangi, achieve mana motuhake (self-determination) for whānau, hapū and iwi, and represent Māori with an independent voice."

名簿に載ってる候補者数は20ほど、今回の選挙で議席を獲得できるか。

 


National Party

"The New Zealand National Party (Rōpū Nāhinara) is currently the main opposition party in parliament. A centre-right party, National tends to be economically liberal and socially conservative, promoting individual freedom, personal responsibility and competitive enterprise. National formed in 1936 as a combination of the Reform and United parties to oppose the growing labour movement. It has been in government five times and had eight leaders become prime minister."

名簿に載ってる候補者数は75。きちっとしてる印象、今回の選挙で単独過半数労働党からの政権奪還を狙う。

 

NZ First

"New Zealand First (Aotearoa Tuatahi) is a nationalist populist party currently in government with the Labour Party. NZ First was formed in 1993 after Winston Peters resigned from the National Party. The party has been in government twice, once with National and once with Labour as part of the current government. It also had a confidence and supply agreement with Labour after the 2005 election. With the exception of two terms, leader Winston Peters has been in parliament since 1979."

名簿に載ってる候補者数は28、選挙戦早くから次は労働党とは連立を組まないと発言したとかしないとか?しかしきっと頼られる場面が今後もあるだろう。キャスティングボードを握っている。

 

 

明日は(実は日付変わって今日だな。。)初めて選挙で票を投じてきます!

侵入調査?!して来まーす。

 

 

❇️YouTubeでお口直しとなりますでしょうか?

youtu.be

 

 

 

 

ニュージーランド総選挙2020 国民投票その2 終末期選択肢(尊厳死)法施行の是非

 

 

○もう一つの国民投票案件

大麻合法化案件もさることながら、もう一つの案件、終末期選択法施行の是非についてもなかなか内容が軽いものではなく、だからこそ国民投票で取り扱われるべきものなのかなとブログ記事を書こうとして思った。。

 

⬇️こちらもヘビーな内容かと思います。。

nanababa.hatenablog.com

 

○ 2019年制定のEnd of Life Choice Act(終末期選択法)に関する国民投票への予習
 

国民投票ホームページによると、


投票では次の質問が問われる予定。

 


The referendum question is:


Do you support the End of Life Choice Act 2019 coming into force?

 

 


2019年制定のEnd of Life Choice Act(終末期選択法)発効に賛成ですか?

  

うーん、これも正直わからないことだらけだ。

 

 

The Act gives people with a terminal illness the option of requesting assisted dying.

"この法律は、末期的疾患の人々に死の幇助を要求する選択肢を与えます。"

 

Parliament passed the End of Life Choice Act, but it has not come into force. The Act will only come into force if more than 50% of voters in the referendum vote 'Yes'.

"ニュージーランド議会は終末期選択法を可決しましたが、今回の国民投票で賛成が50パーセントを上回ったときにのみ、法律が発されます。"

 


○法律で使用される単語


In the Act, 'assisted dying' means:

a person's doctor or nurse practitioner giving them medication to relieve their suffering by bringing on death; or

the taking of medication by the person to relieve their suffering by bringing on death.

In the Act, 'medication' means a lethal dose of the medication used for assisted dying.

"法律では、「死の幇助」とは次のことを意味します。

医師または開業看護師が終末期の患者に死をもたらすことにより苦しみを和らげるために彼らに薬を処方すること、または、死をもたらすことにより苦しみを和らげるために人が薬を服用すること。

法律では、「薬」とは、死の幇助に使用される薬の致死量を意味します。"

  

 

うーん、重い内容。。

 

 

○誰が死の幇助の対象なのか?

 
To be able to ask for assisted dying, a person must meet ALL the following criteria.

They must:

-be aged 18 years or over

-be a citizen or permanent resident of New Zealand

-suffer from a terminal illness that's likely to end their life within 6 months

-have significant and ongoing decline in physical capability

-experience unbearable suffering that cannot be eased

-be able to make an informed decision about assisted dying.

"死の幇助を求めることができるためには、人は以下のすべての基準を満たさなければなりません。

-18歳以上であること

-ニュージーランドの市民または永住者であること

-6ヶ月以内に彼らの人生を終える可能性が高い末期の病気に苦しんでいること

-身体能力が著しく低下し続けていること

-緩和できない耐え難い苦しみを経験していること

-死の幇助について情報に基づいた決定を下すことができること"

 

 

もちろん、精神障害精神疾患を患っている、あるいは何らかの障害を持っている、もしくは高齢であることが唯一の理由である場合は死の幇助を求める資格がないとのこと。

 

 


○情報に基づいた決断を下すことができる状態とは?


死の幇助について情報に基づいた決定を下すことができると考えられるのはどういう状態なのか?

  

Under the Act, a person is able to make an informed decision about assisted dying if they can do ALL of the following things:


-understand information about assisted dying

-remember information about assisted dying in order to make the decision

-use or weigh up information about assisted dying when making their decision

-communicate their decision in some way.

 

"法の下では、死の幇助について、次のすべてのことができる場合、情報に基づいた決定を下すことができます。


-死の幇助に関する情報を理解している

-決定を下すために死の幇助に関する情報を覚えている

-意思決定を行うときに、死の幇助に関する情報を使用または評価することができる

-何らかの方法で決定を伝えることができる"

 

 

○選択の環境


The doctor must do their best to make sure that a person's choice to ask for assisted dying is their own.

If, at any time, the doctor or nurse practitioner thinks a person is being pressured about their decision, they must stop the process.

A health practitioner is not allowed to suggest that a person consider assisted dying when providing a health service to them.

"医師は、死の幇助を求める患者の選択が患者自身のものであることを確認するために最善を尽くさなければなりません。

医師または開業看護師は、患者がその決定について圧力をかけられていると思った場合はいつでも、死の幇助までのプロセスを停止しなければなりません。

医療従事者が医療サービスを提供する際に、死の幇助を検討するように提案することは許可されていません。"

 

 

 


うーん、そりゃそうだろう。

 

 

 

 

 

○死の幇助までのプロセス


法律でしっかりと定義しておかねばならないだろう。

自動翻訳サービス、頼む。。

 

 

 

 


1.Requesting assisted dying

The process of assisted dying begins with the person asking their doctor.

"1.死の幇助を要求する

死の幇助のプロセスは、患者が医師に尋ねるところから始まります。"

 


2.Determining who is eligible

The person's doctor and an independent doctor must agree that the person meets all the criteria, which includes being able to make an informed decision about assisted dying.

If either doctor is unsure of the person's ability to make that decision, a psychiatrist needs to assess the person. If a person is not eligible, they cannot receive assisted dying.

"2.誰が適格かを判断する

患者の医師と独立した医師は、患者が死の幇助について十分な情報に基づいた決定を下せることを含むすべての基準を満たしていることに同意する必要があります。

どちらかの医師が患者の決定を下す能力に確信が持てない場合、精神科医が患者を評価する必要があります。 条件が満たない場合、死の幇助を受けることはできません。"

 


3.Selecting the method and timing

If the person is eligible, they choose a method, date, and time for taking the medication.

"3.方法とタイミングの選択

患者が適格であった場合、患者は薬を服用するための方法、日付、および時間を選択します。"

 


4.Administering the lethal dose of medication

At the time the person has chosen to take the medication, the doctor or nurse practitioner must ask the person if they still choose to take the medication.

If the person chooses to take it, the doctor or nurse practitioner gives it. The doctor or nurse practitioner must be available to the person until they die.

If the person changes their mind, the medication must be taken away.

"4.致死量の薬の投与

患者が薬を服用することを選択したときに、医師または看護師は、まだ薬を服用することを選択するのかどうかを患者に尋ねなければなりません。

患者が薬の服用を選択した場合、医師または看護師が薬を与えます。 医師またはナースプラクティショナーは、患者が亡くなるまで患者にあたる必要があります。

患者が気が変わった場合は、薬は廃棄する必要があります。"

 

 

 

○率直な感想と国民投票の必要性とは

 

世の中にはいろんな考え方、感じ方がある。のは理解している。つもりである。

 

 

 


誤解を恐れずに率直な感想を言うと、申し訳ないが"ひと騒がせ"な気がする。。

 

 

 

 


確かに、

 


闘病に加えて激しい痛みと向き合わなければならないという場合もあるだろう。

 


生活の質、クオリティオブライフが著しく下がり、日々活力がみなぎらないという場合もあるだろう。

 


当事者でないと分かり得ない苦しみもたくさんあるのだろう。

 

 

 

 


だけど、

 


世の中には、終末期に死の選択をする人たちだけではないと思っている。

 


長く生き延びたい、少しでもよりよく生きたい、そう強く思う人たちも必ず居る。

そう思っている。

 

思うような治療が受けられないながらも、命を長らえたいと思う人たちも必ず居る。

  

延命のために毎日、治療や情報収集などに尽力している人たちも必ず居る。

 

 

自分の命に真剣に向き合っているこういった人たちにとっては、少々失礼な話のような気がするのは私だけだろうか。 

 

 

 f:id:nanababa:20201015151726j:plain

辛抱してみて初めて、苦しいなかに見ることのできる、なんてことない日常にあふれているかもしれない面白み、おかしみ、かなしみ、たのしみ、などをささやかな幸せとして受けとめることができる感受性があるのなら、この類の法整備は無用であろう。


それでも国民投票を通じて、終末期選択をしたい人たちのための法整備に参加しなければならない。 

 

あるいは、自分自身の苦しみに向き合っている人たちにとっては自分のことだけでも大変なのに、他の人の苦しみを解消する手段としての終末期選択の法整備に、国民投票を通じて参加しなければならない。

  

 


2019年にいったん制定されたこの法案、審議する議会ではもちろん楽しくはない、通常の法案より一層苦しいものだったに違いない。 

そして2020年国民投票でその発効の是非を人々に問う。。


法律を制定して周知期間の後に施行される、通常の法案とは違った流れになるのだろう。

 


法律制定にまでこぎつけたものの、審議中にこの法案の制度的欠点のようなもの、倫理的なもの、問題点などが浮上してきたのかもしれない。

そして内容が内容だけに、議会でカバーしきれない人々の声なき声までもYES/NO型式ではあるが、ひろく拾いたいのだろう。

 

 

 


終末期に究極の選択肢をしたいとか、しなけれはならないという状況はかなしい。。

 

 

死の幇助以外の、

痛みに寄り添う、気持ちに寄り添う、多種多様のホスピス医療やカウンセリングなどが充実していくと良いのかなと素人ながら思う。

 


そしてたとえ終末期疾患であったとしても、あるいはそうでなくても、社会を構成する人々がお互いの命をたいせつにする尊重する気持ちを忘れてはならないと思う。

 


たとえ終末期疾患であったとしても、生きやすい社会でありますようにとこの国のために願う。。

 

 

 

国民投票の結果はいつわかるのか?


国民投票にあげられる案件は、マスコミでもやはり多く取り上げられているようで(英語が理解できないなりの推測)、議会議席をあらそう総選挙と並び、人々の現在の関心事である。

 
-大麻合法化と

-終末期選択肢法施行の是非


この国民投票の暫定結果は10月30日金曜日に選挙委員会によって発表され、公式結果は11月6日金曜日に発表されるとのことである。

 

 

 

 

あーおつかれた。。

国民投票の予習にこんなに時間がかかるとは!


次回はニュージーランドの政党について概要を学習できればよいなあと思う。

よかったらまた見てみてくださいー。

 

あ!

投票は明後日までじゃんーー。

 

⬇️ニュージーランド議会議席120を決める総選挙については緩く書いてます。

前回総選挙で第ニ党だった労働党アダーン党首がどのように首相になったのか、書いてます。

 

nanababa.hatenablog.com

 

 

 

  

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ではでは〜

 

 

 

 

 

 

 

ニュージーランド総選挙2020 国民投票その1 大麻合法化

 


○Referendum


国民投票


としてみたもののニュージーランドは18歳以上の国民だけでなく永住権保有者も投票権を持つ。


国民永住者投票、

市民投票、


と言えるのかもしれないが、しっくりこないので"国民投票"のままにしてみる。

f:id:nanababa:20201014125625j:image

 

国民投票ホームページ

によると


A referendum is a vote on a question.


A referendum can be started by a citizen or by the Government.


If you are enrolled to vote, you can vote in a referendum.


Referendums are an important part of New Zealand's democracy.

 


"国民投票は質問への投票です。


国民投票は、市民または政府が開始(発起?)できます。


投票に登録している場合は、国民投票で投票できます。


国民投票ニュージーランドの民主主義の重要な部分です。"(以上グーグル翻訳)

 

 

国民投票2020

 

今回の選挙は
-the General Election
-a referendum on the proposed Cannabis Legalisation and Control Bill
-a referendum on the End of Life Choice Act 2019.


Eligible voters can choose to vote in all, some, or none of these.

(前述ホームページより)

 


"

-総選挙
-提案された大麻合法化および管理法案に関する国民投票

-2019年施行のEnd of Life Choice Act(尊厳死法)に関する国民投票

 

有権者は、これらのすべてまたは一部に投票またはまったく投票しないことを選択できます。"

 

 

それにしても、国民投票の2案件はどちらも簡単には投票できない類のものだ。。 

 

 

大麻合法化および管理法案に関する国民投票への予習


投票では次の質問が問われる予定とのこと。


The referendum question is:

Do you support the proposed Cannabis Legalisation and Control Bill?

 


"大麻合法化および管理法案に賛成ですか?"

 


  

 

うーん、よくわからない。

  

 

現状をググってみると、ドラッグファウンデーションという団体ホームページ検索エンジンでトップ。

 

 

Drug use can cause social, health and economic harms to individuals, families, and communities. This includes harms caused by tobacco and alcohol. Preventing and reducing drug-related harm is the challenge the New Zealand Drug Foundation has taken on.

"ドラッグ使用は社会的にも、健康面でも、経済的にも個人個人、家族、コミュニティに弊害がある。これにはタバコやアルコールも含まれる。ドラッグ関連の弊害を予防し減らしていくことがこのドラッグファウンデーションが取り組む課題だ。"

 


この団体はドラッグ使用の問題点を把握していて、決して推奨しているわけではないようだ。

 

 

 

Cannabis (also called pot, marijuana, weed, dope, grass, mull, dak, hash, smoke, buds, skunk, cabbage, ganja, reefer) is the most commonly used illegal drug in New Zealand.

大麻についてはいろいろな呼び名があり、現在主に違法ドラッグが使われているという。

 


weedは草とか雑草とか迷惑な植物的な使い方される単語かと思う。

grassに至ってはもっと一般的な草、雑草のニュアンスか。

cabbageはキャベツじゃん。。んー胃に優しそうな響きだが。

 

 

 

Cannabis comes from the Cannabis Sativa plant and is used both for recreational and medicinal purposes. As a recreational drug, it can be used in a dried plant, resin, or oil form. The potency of cannabis depends on it's concentration of THC, which is higher in resin and oil than in the dried plant. The psychoactive potency of cannabis depends on its concentration of THC, which is higher in resin and hash oil.

大麻は娯楽や医療目的で使われる。娯楽での場合、乾燥大麻、樹脂、油の形態?で利用されるが、樹脂や油の形態の方が濃縮されているとのこと。

 


Cannabis is widely available in New Zealand.

"大麻ニュージーランドで広く入手可能だ。"

 

 

12% of New Zealanders used cannabis in the past 12 months (Health Survey)
"ある調査によると、過去12ヶ月で12パーセントのニュージーランダーが大麻を使用した。"

 


By the age of 21, 80% of New Zealanders have tried cannabis at least once. And 10% developed a pattern of heavy use (Dunedin and Christchurch Longitudinal Studies).
"ある研究によると、21歳までの80パーセントのニュージーランダーは少なくとも一度は試してみたことがある。そして10パーセントが高頻度での使用につながった。"

 


これでいいのか日本、違った、ニュージーランドー。。

 

 

 

でもそれだけ流通経路があるということか。。

 


20年ほど前には、

電線に運動靴が引っかかっていたり、(テニスの)ラケットが置いてある辺りに密売人が居るという噂を聞いたことはあったが、

今はもっと手広いビジネス(現在違法)展開をしているということか。。

 

 

売人さんたちと同じ向きを向いて、大麻を取り巻く人たちを少しずつ望ましい方向に導く、という感じなのだろうかこの大麻合法化という動きは。

 

 

今まで世間であまり公に語られてこなかった大麻を、合法化することで他のいろんな類のものと同じようにテーブルに乗せて、社会全体で声を大きくして話し合おうか、ということなのか。

 

 

ダークサイドの代表格である大麻使用に日の光を当て、大麻使用で引き起こされるさまざまな事柄を社会で取り組む問題にしようということなのか。

 

 

 

うーん、奥が深いーーー。

所詮、素人の深読みなのだがー。

 

 

 

大麻管理法案の3本柱と立案の背景


Control,

Tax,

Educate


管理して、

課税して、

教育する。


というのがこの法案の3本柱のようだ。

 

 

そして大麻管理法案立案の背景とは?


-Free up Police to focus on serious crime

"警察官をより重大な犯罪に注力できるようにする。"

 


確かに現時点では大麻は違法だからそれを取り締まることが任務の大きな割合を占めているのかもしれない。


しかし、懸念もある。


大麻を合法化したら、使用者は使用量は、増えないのだろうか。

 

車の運転は使用した後、ある一定期間?はもちろん禁止されるのだろうか。

 

 

-Put some controls around cannabis

"現在、人々は政府の管理下でないブラックマーケットから大麻を購入している。合法化は新たな市場を創り出すのではなく、種から販売まで、既存のマーケットを管理下に置くというものである。"らしい。

 


斬新。

 


ある意味、警察などは既存のものを把握し、いわゆる"泳がせて"いたのをこれからは手続きを踏ませて認可されたマーケットとする、ということか。

 


新たなマーケットを創出しない方向でよかった。と思う。

 


景気刺激策や新規産業創出で、この手の大麻関連ビジネスが活性化しないことを、この国の将来のために祈る。

 

 

 

-Taxes into health and education programmes

大麻を合法化、管理することで年間?4億9000千万ニュージーランドドル(日本円にして343億円、1NZドル70円換算)程度の税収が見込まれ、政府はその財源で健康プログラム、教育プログラムを実施する予定とのこと。

 


若い世代を中心に、健全な心と体が育まれるような、大麻以外で自分たちのご機嫌がとれるような人間になっていくような、そういう教育プログラムが大々的に実施されてほしい。

 


-Improve access to patients

ニュージーランドは医療用大麻が導入されているらしいが、大麻合法化により効果のある薬として、更に簡単に安く入手可能になるとのこと。

 


治療目的でも、安易に大麻を勧められるようなことがあるのだろうか。。

 

うーん、微妙。。

 

 

 

○世界の大麻の扱い


ウィキペディア

によると、

 


Countries that have legalized recreational cannabis are Canada, Georgia, South Africa, and Uruguay, plus 11 states, 2 territories, and the District of Columbia in the United States and the Australian Capital Territory in Australia.


娯楽のための大麻が合法なのは

カナダ、ジョージア南アフリカウルグアイと、アメリカとオーストラリアの一部の地域とのこと。

 


大麻で厳罰に処せられる国もある。

 

 

 


世界にはいろいろな国々がある。

 

 

 

何がいいとか、よくないとか、なんだかよくわからなくなってくる、

という訳でもないが、

法律で規定されずとも判断ができるような状態で常にありたい。

 


その意味で大麻は今後も扱うことはないと思うが、これからは社会の問題として話題にあがってもいいのかなと思うし、健康被害や社会的経済的に問題が起きている状況が減ってほしいと願う。。

 


大麻により、使用率が高いコミュニティなどが、ひいては国家が弱体化、無力化されることを防ぐ意味でも、とっても重要な問題である。

 

 

 

○もう一つの案件は次回


今回、国民投票の2案件を取り上げるつもりだったが、あまりに大麻合法化の内容が深すぎて、もう一つの尊厳死の内容まで到らなかった。


もしかしたら大麻合法化によって、尊厳死を選ぼうとしている方々がそうしなくてもよい状況になったりするんじゃなかろうか。。

 

 


それにしても国民投票に取り上げられる案件は、日頃考えることがないようなことだから、予習が大切だとあらためて思った。

 

 ⬇️ヘビー級な内容となっております。。

nanababa.hatenablog.com

 

⬇️総選挙2020の選挙管理委員会の広報活動など書いてます。

nanababa.hatenablog.com

 

⬇️ニュージーランドにはどんな政党があるのか、二大政党じゃない政党がカギを握るのかもしれません。

nanababa.hatenablog.com

 

 

いそがしくてなかなかAmazonページまで見ていられない!という方々、

こちらこれからの季節のお散歩にいかがでしょう〜⬇️

 

 

ご覧いただきありがとうございました!

ではでは〜

 

 

 

⬇️プラスチック、考えるようになりました。。

nanababa.hatenablog.com

 

⬇️キウイバーガーを食べるまで知りたくない人は読まないでくださーい。

nanababa.hatenablog.com

 

 

 

ニュージーランド総選挙2020

 

 


2020年はコロナにより全世界で先行き不透明感がなかなか拭えない印象を受ける。

 


そしてもう10月も半ば、今年は時間が経つのが早い。。

 

 

そんな中、アメリカでは11月3日に大統領選が控えているということもあり、ニュージーランドでも数ヶ月前からアメリカ大統領選にまつわるニュースが報道されているようだった。

 

つい先日、10月初旬にはアメリカ合衆国大統領がコロナ陽性反応のため休養を余儀なくされたニュースは、一瞬世界を震撼とさせたが、入院した後、1週間も経たずに職務復帰した。

 

コロナに罹患して早期に職務に復帰して、大統領選にも戻って、コロナに勝利宣言をしているように見えた。


コロナの効果的な治療法が確立されたら、コロナは恐ろしい感染症でなく、風邪のようなものになるのかもしれない。


コロナ攻略は現時点で完全にはできていないのかもしれないが、ある程度までコロナが解明されてきているのかもしれない。??

 

 

○実はニュージーランドも総選挙!


アメリカ大統領選に世界中の関心が集まっているその裏で、実はニュージーランドも3年に1回の総選挙の時期を迎えている。


本来なら9月中旬に行われるはずの総選挙は、再ロックダウン期間に入った頃にひと月延期と決まったのだった。

 

 

○総選挙2020で何を決めるのか?


今回の選挙は、

任期3年の一院制議会の座席120(定員数、実際は増減もある)を巡って争われる。


その他、

民選挙案件が2件、

今回は"尊厳死"と"麻薬"についてである。

これは簡単に投票できるような内容ではない。ある程度内容を予習しておく必要がありそうだ。

 

 

ニュージーランド選挙制度


2020年現在、選挙制度小選挙区比例代表併用制(MMP、Mixed Member Proportional Voting) が採用されているから、選挙では候補者名と政党名をそれぞれ選ぶことになる。


ニュージーランド議会ホームページ

によると、

総選挙前の議員分布は

-地域選出議員 64名

-マオリ選出議員 7名

-比例代表選出議員 49名

合計120名とのこと。


この割合はあらかじめ決められていないようである。?


ちなみに政党別では

-国民党 National Party 54名

-労働党 Labour Party 46名

-MZファースト党 NZ First Party 9名

-緑の党 Green Party 8名

-アクト党 ACT Party 1名

-個人選出 independent  1名

合計119名。(120じゃないけど。。)


日本では、選挙制度の是非や1票の格差是正など議論が湧き上がることもしばしばあると記憶するが、ニュージーランドでも小選挙区比例代表併用制MMPを巡っては、総選挙を前に話題に上っているようである。(ヒアリング力がネイティブの半分以下だが。。)

 

○総選挙2017で起きたMMPならではのこと

 

というのも前回2017年総選挙では、

-国民党が第一党であったのにも関わらず過半数に達しなかった。

-第三党?のNZファースト党が第二党の労働党と組むことを選んだ。


結果、

-第一党の国民党が政権を守れなかった。

-第二党の労働党が連立政権という形で与党に返り咲いた。


という経験があるのだ。

 

 

国民党の熱心な支持者は

"この3年はムダだった"などなどアンチコメントをラジオやSMSに寄せている。

 


海外から見てみれば、世界でもコロナ対策で成功をおさめているように見える、アダーン首相率いる労働党政権は国内では、"それはそれ、これはこれ"と冷静に、時に冷ややかに見る向きも確かにある。


まあいろいろな人たちが居て、いろいろな意見があるのは当たり前だろう。

 

 

選挙管理委員会は選挙が公正に執り行われ、選挙結果がみんなにとって妥当なものであるよう、事前に大変な労力、コスト(コマーシャル、広告、ポスターなどを使って)を払って、選挙権を有する人たち一人ひとりによびかけてるのかなと思った。

 

 

各党の政策などを理解した上で、ぜひ投票に行きたい(のでそれらはまた後日、と言っても時間がとれるかー?!更新予定!)。

 

 

○日本の選挙制度おさらい


日本も似たような選挙制度だったように記憶する。


総務省ホームページ

によると、

"総選挙とは、衆議院議員の全員を選ぶために行われる選挙のことです。小選挙区選挙と比例代表選挙が、同じ投票日に行われます。総選挙は、衆議院議員の任期満了(4年)によるものと、衆議院の解散によって行われるものの2つに分けられます。

衆議院議員の定数は465人で、うち289人が小選挙区選出議員、176人が比例代表選出議員です。"


参議院に解散はありませんから、常に任期満了(6年)によるものだけです。ただし、参議院議員は3年ごとに半数が入れ替わるよう憲法で定められていますので、3年に1回、定数の半分を選ぶことになるのです。

参議院議員の定数は248人で、うち100人が比例代表選出議員、148人が選挙区選出議員です。"


(そのままのベタ貼りですみませんー。)


日本の人口1億人超を考えると議会定数が妥当なのかどうなのか、きっといろんな観点から見ないといけないのだろう。。

日本は二院制を採用していることもあり、また解散総選挙という選択肢?もあるということは、選挙費用についてはそれなりにかかりそうである。

 

 

ちなみにニュージーランドでのコロナ対策は、内容によっては内閣で決定したり、議会を通したりしていると思うが、比較的迅速に意思決定がなされ実行に移されるのを見てきた(と思う。日常生活を取り巻く範囲だけでも反映されていたと思う。)。

スピードある政治、これがやっぱり一院制の利点なのか。

 

 

○選挙ムードを盛り上げるポスター

 

数ヶ月前から選挙管理委員会により、選挙周知や投票者名簿への登録の呼びかけが始まっていた。


"みんな選挙に行こう。"

"選挙では行動を監視されないです。"

"投票ブースがあってプライバシーに配慮してます。"

"投票マスターになろう。"

"ソーシャルディスタンス2mをとるから安全です。"


本当にいろいろなポスターが街に貼られ、何日かすると、あれ、また新しいポスター!に貼り替えられる、という感じだ。

 

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選挙管理委員会はおそらく若者や高齢者に重点的に投票を呼びかけているようだ。

 


それにしてもポスターを作成する側としては毎週新たなものを求められて3年に1度ではあるが結構うひょうひょな状態であるに違いない。

 

○選挙権

 選挙管理委員会ホームページ

によると、

選挙権を持つのは、

18歳以上のニュージーランド人または永住権保有者で

今まで12ヶ月続けてニュージーランドに居住した者。


選挙権について更に詳しい情報を載せている。誰が投票できるのか動画でも発信している。

 

 

ところでウチのポストにある日、選挙管理委員会から封筒が3通送られてきた。

-わたし宛て(昔々に登録して、ちょっと前に住所変更などを行った)

-以前の居住者宛て(きっと転出届的なことをしてない人?)

-住所に居住する人宛て(住所〇〇の居住者宛て)


内容は、登録済み情報の確認用紙や投票者名簿登録用紙だった。


郵便サービスを使って、隈なく選挙名簿を更新する姿勢を見せている。ここにも選挙管理委員会の熱意がうかがえる。

 

 

選挙カー


9月中に一斉に選挙カードが郵送で届けられる。

(内容は後日更新予定!)


これを投票場所に持って行かなくても良いらしいが、持って行ったほうが時間がかからないだろう。

 

○選挙手順

(後日更新予定!)

 

 

○2020年は期日前投票イチ押し


総選挙の投票日は10月17日に延期となったが、実は今回はコロナ対策として選挙の混雑を避けるために10月3日から毎日、期日前投票もできるのだった。


土曜日の投票日の投票場所は学校が多いようだが、期日前投票は普段ならよく人が出入りするようなコミュニティセンターや教会、スポーツ施設などが投票場所として開放されているようだ。

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選挙カードがなくても投票ができるらしい。


2分ほどで投票が完了できるとのこと。

 


なんて敷居が低い、と思った。

選挙管理委員会の熱意が伝わってくる。。

 

 

それでは次回をお楽しみに!

  

🎄クリスマスプレゼントを早めに準備しておきましょうか〜

くもんのロジカルルートパズル

 

📡スマートホームにしちゃいましょうか〜

Echo Show 5 (エコーショー5) スクリーン付きスマートスピーカー with Alexa、チャコール

 

 

⬇️国民投票についてはこちらの3記事もよろしければご覧くださーい。

nanababa.hatenablog.com

 

nanababa.hatenablog.com

 

nanababa.hatenablog.com

 

 

⬇️脱プラスチック、ますます意識するようになってきました。 

nanababa.hatenablog.com

 

 

ご覧いただきありがとうございました!

ではでは〜♪

 

ニュージーランドでのプラスチックの扱い

 

●フラットの思い出

 

依然お世話になったフラットでは最高10人ぐらいの人たちがひとどころに生活していた。自分と同じ嗜好の人たちが集まればそれは居心地が良いのかと思うが、いろんな年齢層、いろんな国籍やらエスニシティ、いろんな状況の人たちが集まっていると、生活様式が同じでなかったりする。何が正しいとかそうでないとかは関係なく、自分はどうして欲しいのかを大家さんに伝えて、大家さんが納得した上で仲介に入ることがあってもおかしくないだろう。

 


予備洗いをせずに洗濯機を回して、使い終わった後の洗濯槽が文字通りドロドロだったり、お手洗いの後をケアしてない人がいたり、朝5時からのドアの開け閉めばったんばったんや、階段も駆け上がり駆け下りるのがうるさかったりした。私も何度か大家さんに相談したり、改善してもらいたいと思う人に直談判したり、目に見えるところに張り紙したり!した。共同生活をする上で、直ちにあらためていただきたいことが定期的にわき上がるあの頃が今は少し懐かしい。

 


一方で、自分たちの生活にすぐさま直接影響が出るわけではないものに、ゴミ出しがあった。共用部分のゴミやリサイクル対象物は担当者が毎日集めては外のコレクトビン(収集用容器)に入れに行った。部屋のゴミやリサイクル対象物は、各自がそれぞれそのコレクトビンに入れに行った。


ゴミ収集ビン(ラビッシュビン)を開けると目に入るプラスチック容器。ミルクの容器やらテイクアウェイの容器など。 

そして共用スペースのゴミ箱にかぶせられたスーパーマーケットのソフトプラスチックのショッピングバッグ、汚れ防止のためにライナーとして使われるのでなく毎日回収するたびに付け替えていた。担当者が大家さんから渡されるお金の中から毎日3枚、週に20枚ほど、金額にして10ドルだがお金的にも資源的にも、もったいなさ過ぎて気持ちわるかった。

 


いやだった。

 


環境問題を重要課題のひとつとするこの国のどこかしらに、こういうプラスチックが埋め立てられるのかと、やるせなさを感じながら、この国の現状に想い馳せたりした。

 


環境問題に真っ正面から取り組む人たち、ルールに則って不用品の仕分けに努める人たち、環境は二の次の人たちと、かなり温度差があると思う。

 

 

 

ニュージーランドの不用品(ごみ)回収事情

 

年々、世界中のいろんな場所からのいろんな人たちを引き寄せるニュージーランド。人口が増加している今も、地球温暖化につながる二酸化炭素を排出しないという断固とした立場から、リサイクル対象品を積極的に回収する一方で、それ以外の不用品は基本ランドフィル(landfill、焼却せず埋め立て)対象となる。週に1度回収に来てくれる。

 


プラスチック容器は、缶や瓶、紙など他のリサイクル対象品と一緒に2週間に1度回収される。種類分けせずにそれらリサイクル対象品を一緒くたにリサイクルビンと呼ばれる、ラビッシュビンよりも一回り二回り大きな容器に軽くきれいにしてから放り込み、回収日当日朝に所定の場所に運び置く。

リサイクルビンのおかげでラビッシュビンは量が減ると思われるが、たまにラビッシュビンからプラスチック容器が見えていたりすると行政側の真摯な熱意?!が伝わっていないのかとやはり切ない。

 

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この数年はニュージーランドの各地でランドフィル対象、ごみを減らそうと、野菜くずなどの有機物を取り分け、各家庭の土壌に取り込むコンポスト講座が盛んなようである。

 

 

 

●悩ましいソフトプラスチック 


ニュージーランドでは、リサイクル対象となる硬めのプラスチックではない、袋型パッケージや野菜などが入っているビニール袋など、手のひらで丸められるものはソフトプラスチックと呼ばれ、昨年2019年5月?からいくつかのスーパーマーケットや量販店などで再び回収されるようになった。家庭でソフトプラスチックを集めそれを回収ボックスまで各自持っていく。

 


ソフトプラスチックの行く末は、ひとりひとり個々人にその判断を委ねられている。

 

 

 

フラットに住んでいた頃、自称リサイクルオタクの私としては不覚だったが、知らずに3ヶ月ほどソフトプラスチックをせっせとリサイクルビンに入れていた。

 


良かれと思っていたことが間違っていた。

 


リサイクルビンにソフトプラスチックまでも入れてしまうと、リサイクル回収品の選別をするときに機械に取り込まれ、故障する原因になるのだそう。だからソフトプラスチックはリサイクルビンに入れるよりもむしろラビッシュビンに入れランドフィルに回ったほうがよかったらしい。

しかしソフトプラスチック回収ボックスが再設置された今は、そこまで持っていくのがベスト。

 

 

 

ニュージーランドのソフトプラスチックは2019年5月頃まで中国に移送され、そこで分別され再利用されてる予定でいたが、処理能力を超えるソフトプラスチックが世界中から到着し、山積み状態が一部海に流れ出てしまったという。中国は各国からのソフトプラスチック受け入れを急きょ全面禁止にした。

 

ソフトプラスチックは海洋中で海流や波に揉まれ目視できないほど細かくなり、マイクロプラスチックとなって水産資源に取り込まれ、食物連鎖の上位種に行くほど濃縮される。10年近く前から問題視されてきてはいたと思う。

 

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魚好きにはとっても心配なことだ。

 

目に見える形で何か動きがないと、

良い変化が何も起こらない

 

 

●2019年7月施行の法律


当たり前に使っていたソフトプラスチックをなくそうと、2019年7月1日から各小売店ではソフトプラスチック(使い捨てレジ袋)を顧客に配布、販売しない、設置しないという法律が施行された。

素材が化石燃料であろうと植物由来であろうと適用される。?

 


それまでは日本で言うマイバッグを持っていないと、レジのそばに置かれたビニール製のショッピングバッグが一番安いものだと50セントぐらい(30円ぐらい)で購入することができた。お店のロゴが入った不織布のショッピングバッグを1〜2ドルで購入することもできた。

 

法律施行後は、クラフト紙でできた紙袋を50セントで購入したりする。ものにもよるが5キロぐらいのものなら紙袋でも大丈夫そう。

生鮮食料品売り場には未だにロール式ビニール袋が設置されていたりするが、意識高い系の店舗では薄い紙袋に置き換わっていたりする。

 


法律施行前は、ソフトプラスチックが廃止されると店側も客側もどうなるだろうかという雰囲気が漂っていたが、それから1年経ち、少なくとも買い物袋については、ソフトプラスチックに頼らないライフスタイルが確立されている。

 

各自店から購入したロゴ入りの不織布ショッピングバッグを持ち歩いたり、天然素材でしっかりと形崩れしにくい高級感あるショッピングバッグなどを車にいくつか常備しておくのが当たり前になってきた。

 

 

●日本のプラスチック容器包装


東京に住んでいた時はプラスチック容器包装収集袋に、カタチのあるプラスチックだけでなく柔らかいプラスチックのパッケージなども一緒に入れて毎週袋がパンパンになっていた。そのおかげで燃えるゴミ(燃やせるゴミ)の量は減らせていた。

 

日本の方がソフトプラスチックまで含めた回収を早くに始めていた。

 

うろ覚えだが、

日本では燃えるゴミ(燃やせるゴミ)は高熱焼却されてダイオキシンが極力抑えられ、その際発生する熱が公共の温水プールや入浴施設、発電に利用されるのだと理解している。

 

そしてプラスチックの中でもペットボトルは、単一素材として回収されると溶かされて再資源化される。

ソフトプラスチック類は容器包装リサイクルの対象になる。燃えるゴミ(燃やせるゴミ)よりも高温で焼却できることから、ダイオキシンを出さない施設で燃料として使われる。焼却後のかすはアスファルトなどに混ぜられる。


と認識していた。

 

 

公益財団法人 日本容器包装リサイクル協会ホームページを見てみると

 

 

実際には、
容器包装リサイクルにより"「材料リサイクル」あるいは「ケミカルリサイクル」が行われ、再商品化製品(原材料)となって、さまざまな製品にリサイクル"されるとのこと。

材料リサイクルでは、再生樹脂、パレット(荷台)で全体の7割を占める。その他には日用雑貨、土木建築資材、園芸農業資材などにリサイクルされる。

ケミカルリサイクルでは、コークス炉化学原料など燃料?になるらしい。


リサイクルの結果残る"残さ"は焼却エネルギー回収、RPF化(Refuse Derived Fuel、廃棄物固形燃料化)、工業用燃料化されるという。


ちなみにRPF廃棄物固形燃料は、専用の装置で燃やされ乾燥や暖房、発電などの用途に供されるという。

tenbou.nies.go.jp

 


●島国で天然資源に乏しい日本とニュージーランド

 
日本では、

人口が多い状況下、

ごみ焼却を選び高温焼却してダイオキシンを抑える手法を採用。歴史的にもリサイクルをしてきた背景があり、プラスチックではリサイクルを進めつつ燃料としての活用に取り組む。

 


ニュージーランドでは、

地球温暖化の影響による旱魃や気温上昇などを深刻な問題として受け止めている。

また建国以前の人の流れからと言っても過言ではないと思うのだが、太平洋島嶼国との密な関係を築き上げてきたが、近年の海面上昇に喘ぐ国々を守りたいという立場からも二酸化炭素排出量ゼロを進めたい。

電力量は夜間使用分を除いてほぼ100パーセント自然由来のエネルギーだという。プラスチックを燃焼させてエネルギーを産出する必要性が今のところない。だろう。

その立場から、今後人口が増えるとしても、ごみを埋め立てることを今後も止めないのではないだろうか。

埋立地からソフトプラスチックが流出するようなことにならないように願うしかない。

 

 

ユニクロが今のロゴになる前、20年以上前から利用していたが、当時はしっかりとしたプラスチックバッグでいろんなものを収納するのに使ったりしていたなと思い出す。

すっかり世界的企業になり、不要になったきれいな衣類をいわゆる発展途上地域に配布するなどの社会的責任を果たすことに積極的なユニクロが紙袋に転換するというのは、ソフトプラスチック問題が、日本やニュージーランドなどの島国にかかわらず、全世界が目を向けなくてはならなくなっているということに気づかせてくれる。

 

m.huffingtonpost.jp

 

2019年7月24日のエコノミストの記事に、世界で少しずつ拡がっているプラスチックバッグ禁止の動きを見ることができる。

www.economist.com


 

 

●プラスチック、できることをやり続けたい


ニュージーランドに来てから、不要なものをどうするのか、なるべく出さないようにするにはどうすればいいのか、以前よりもよく意識するようになった。

リサイクル対象品は同じ回収ビンに入れることに最初は戸惑ったが、リサイクルに気軽に参加できる。その際ソフトプラスチックは別に集めて回収している量販店まで持っていくことに慣れてきた。

 

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できることをやり続けていく。

そのうち、もっといい解決策が見つかるかもしれない。

 


高い理想と、

人口増加による周知徹底の必要性と、

海に囲まれた国のランドフィル。

 

うーん、字余りー。

 

 

 

 

 

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